fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 「亥の子」知らなかった! 

2016/10/26
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「亥の子」って、聞いたことありますか。

私は、恥ずかしながら、「亥の子餅」しか知りませんでした。

「亥の子」とは。
旧暦十月の亥の日。
この日の亥の刻に新穀でついた餅を食べて祝う。
宮廷行事として平安初期から行われ、内蔵寮(くらりょう)より餅を奉る。
中世以後特に盛んになる。
また、後世、民間では収穫祭の日として、新穀の餅をついて食べあい、子供たちがわら束や石で地面をうちまわる。
万病を払うためとも、猪の多産にあやかった子孫繁栄のまじないとも言う。
近世、この日から炉、炬燵を開き、火鉢も出す習慣があり、宮中では上中下の亥の日、民間では平安時代には上の亥の日、中世以降には中の亥の日に主として行った。
(『日本国語大辞典』小学館)

へー。

ずいぶん歴史のあるお祝いの行事だったんだー。
『源氏物語』の第9帖にも出てくる言葉だそうですよ。
収穫を感謝し、子供たちはお餅の食べられる楽しい日だったのですね。
「亥の子餅」が季節限定で和菓子屋さんに出てくる意味がわかりました。


ところで。
茶の湯では、「炉開き」は「口切り」とともに「茶人の正月」と考えられ、おめでたい行事の一つです。
20161026 炉
(資料:炉)
季節は冬となって、わびた古茶を味わうのは終わり。
初夏八十八夜の頃に摘んだ葉茶を封じ込めていた茶壺の口封を切って、フレッシュな新茶を味わい始めます。
これが「口切り」です。
どのお稽古場も、差はあるでしょうが、畳を新調したりして華やかにしつらえます。


花は、夏の木槿(むくげ)に対し、椿が床を飾る主役になります。
西王母と呼ばれる椿は、早くから花をつける品種の一つ。
20161026 西王母
(資料)
真っ白くて清楚な白玉椿と合わせて紅白にするのも華やかです。
白玉椿20161026
(資料)

お菓子は、炉開きに「亥の子餅」が主菓子に出てきた記憶はありません。
世間では「亥の子餅」とか「ぜんざい」が主流のようです。
流派の違いか、先生の違いか?

いつ炉開きをするかは、先生のお考え次第。
旧暦10月の亥の日になさる方もあるでしょうし、稽古日の関係で前後したり、家元の炉開きの後にする、という方もいらっしゃいます。

利休「柚の実の色づくころに炉を開く」『茶話指月集』と言ったそうです。
茶の湯にとっては大変重要な日だからこそ、自然にゆだねるのが一番なのかもしれません。


2016年の旧暦10月の最初の亥の日は11月1日です。





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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●とき:月1回 火or木曜日 18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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