fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 「七五三」装うことが儀式の中心 

2016/10/25
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fumikoです。
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10月もあと1週間。
TVではすでに、七五三の写真撮影のCMも流れています。

20161025 七五三イラスト
七五三の祝いは、11月15日に、7歳5歳3歳の子供の成長を祝い、子供の将来の幸せと健康を祈願する行事です。
現在では、11月中のいずれかの土・日・祝に行うことが多いようですね。

七五三は、私にとってほとんど無縁の世界でした。
実家の押し入れに、箱に入った真っ赤な小さい作り帯があったのは覚えているのですが、七五三の記憶はありません。
ご近所の家の結婚式で、雄蝶雌蝶(おちょうめちょう=酌人をつとめる子ども)をした覚えはあるので、その時のものかも。(昭和30年代前半の田舎では、自宅で祝言を挙げることは普通でした)
着物は借りたのかな・・・?

今となっては謎です。


七五三の祝いの起源は平安の昔、子どもの成長を節目に合わせて人生の通過儀礼の儀式として行われていました。
古い起源を持つこのならわしは、7歳までは「神の子」として扱われる幼児期の節目を無事に通過できたということに、今日考える以上に深い感謝と喜びの意味があったのです。
(装道礼法きもの学院テキストを参考にしました)

七五三の祝いが11月15日(旧暦)になったのは、徳川幕府5代将軍綱吉が3歳になった長男徳松の健康を願って「髪置き」の儀式を行ったのが天和元(1681)年11月15日だったから、と言われています。


「髪置き」?

私は、装道礼法きもの学院で教えてもらうまで、全然知りませんでした!

七五三は、それぞれの年齢の「人生の通過儀礼」が、明治の頃に統合された行事だったのです。

●帯解き祝い(7歳女子)
帯解き祝いですから、丸帯か袋帯を用います。作り帯でもかまいません。
着物の付けひもをとって、初めて普通の帯を締める祝いです。
四つ身裁ち(よつみだち=身丈の4倍+袖丈の4倍の長さでできる着物)で、肩揚げをします。

舞妓ちゃんの着物は、この肩揚げで可愛らしさを表現してますよねー。

帯は、袋帯の場合、帯巾23㌢のもの。
作り帯の方が、子供には負担が少ないでしょうね。

ちなみに、末広は帯締めと帯の間にさすんですよー。

●袴着(はかまぎ)の祝い(5歳)
碁盤に上にのって吉方(えほう)に向かい、袴に左足から入れて袴を着ける儀式。
着袴(ちゃっこ)の儀とも言います。
平安時代の、男女ともにはじめて袴をつける儀式が由来。
江戸時代以降、男児のみの風習になりました。
(『おうちで楽しむ季節の行事と日本のしきたり』マイナビ)

歌舞伎役者の息子ならずとも、小さい男の子の羽織袴姿は何とも健気です。
がんばれー、ってエールを送りたくなりますよね。

●髪置きの儀(3歳)
昔は、3歳になるまでは、髪を剃っていました。
髪を剃ると、ゆくゆく健康な髪が生えてくると信じられていたのでしょうね。
雑菌繁殖防止の意味もあったのかもしれません。
「髪置きの儀」は、それまで剃っていた髪を初めて伸ばすときにする儀式。
小笠原流では、白髪をかぶせ頭頂におしろいの粉をつけ、櫛で左右の鬢(びん)を三度かきなでて無病息災を祈るのを例とした。(『日本国語大辞典』小学館)
本来は男女ともに行います。

女児の場合、帯は巾19㌢長さ3㍍の袋帯か丸帯。
でも、上のイラストのように、着物(三つ身か四つ身)の上に被布(ひふ)を着る場合はへこ帯などでOK。
被布を着る方が短時間で仕上がるし、子供も着付師も助かります。



七五三は、装うことが儀式の中心です。

髪を伸ばす、袴をはく、帯を締める。
そういうことが、成長を象徴する儀式だったのですね。





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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●とき:月1回 火or木曜日 18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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