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fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 my上田紬のルーツ判明! 

2016/10/20
こんにちは。
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fumikoです。
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本日は、日本舞踊の稽古でした。
大阪は夏日でしたが、ウーン、袷にしました。

●着物は、長野県「高澤織物」のブルーグレー極細縞上田紬。
数年前に購入したもの。
本日まで「高澤織物」だということは知りませんでした。

稽古の帰りに、阪急百貨店呉服売り場をウロウロしていたとき。
感じのいい店員さんから、「失礼ですが、これは上田紬ですか。」と声を掛けていただきました。
「そうです。見たらわかるんですか!?」
「色違いがこちらにございますので。」
「へー、見せてください。」
20161020 上田紬のラベル
(資料:楽天市場よりお借りしました。この絵と文字は芹沢銈介でしょうか?)

ってことで「高澤織物」という出自が判明した着物です。
20161020 上田紬・イカット帯前

上田紬は、信州紬の一つです。

信州紬は、長野県全域で生産される織物で、1975年に、経済産業省(当時の通商産業省)から伝統的工芸品として指定されました。
生産する地域によって、「松本紬」「上田紬」「飯田紬」「伊那紬」「山繭紬」などと呼ばれており、これらを総称して「信州紬」と呼んでいます。
技法
・先染めの平織り。
・たて糸は、生糸(山繭系を含む)、玉糸または真綿の手つむぎ糸。
・よこ糸は、玉糸または真綿の手つむぎ糸。
・打ち込みは、手投杼(ひ)。
特徴
・原材料の種類が豊富。
・自生する植物を使った草木染めを活用。
・柄の構成は縞、格子、絣、またはそれらの混成、無地調子、など多様。
・他産地にはない「山繭」を使用した天蚕糸(てんさんし)を使用するものがある。
(Wikipediaを参考にしました)

上田紬は、色・柄・染めに厳格な規制を持たないので、生み出される製品は工房によって多種多様です。

また、上田紬は、いくつか機屋さんが健在で、若い人も活躍しているとのこと。
同じ信州紬でも、伊那紬や飯田紬は、もう一軒ずつしかない、らしい。

若いのに、良くものをご存じの店員さんでした。

●帯は、茶と紺イカット名古屋帯。
20161020 上田紬・イカット後ろ
9月10日と同じです。
イカットというのは、インドネシアの絣布のことです。
綿ですので、よく締まります。

●帯揚げは、焦げ茶無地縮緬。
帯自体が強いので、帯の色に同化させました。

●帯締めは、東京上野「道明」の冠(ゆるぎ)組熨斗目花色(のしめはないろ)。
帯の柄の中に青があります。
この帯締めで、その青がグッと前に出てきました。
ちなみに、熨斗目というのは、縞や格子に織られた平織りのことで、後にこれで仕立てられた小袖を指すようになり、江戸時代は武士の礼服として麻裃の下に必ず着用しました。
「熨斗目花色」は、この織物の地色に用いた花色の一種。
「花色」は、露草の花の色で、薄い青色です。
「道明」の冠組には、本当に素敵な色名がついています。



それにしても、「上田紬」の証紙は、芹沢銈介(せりざわけいすけ1895-1984)でしょうか?
もしそうなら、「民芸運動」との関わりがあるのかもしれません。

柳宗悦(やなぎむねよし1889-1961)が提唱した「民芸」という思想。
無名の職人(工人)の手によってつくられた、民衆の生活道具の中に美を見いだし、それを「民芸」と言い表しました。

それは当然、染織の分野にもおよび、あの志村ふくみさんも大きな影響を受けています。

このお話は、また後日ね。




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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●開催日:月1回 Aクラス=火or木曜日 Bクラス=木曜日or金曜日 
●時間:18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。
※いつからでも始められます。始めた月から12ヶ月以上続けることをお薦めします。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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