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fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 狸と秋を惜しみけり 

2016/10/19
こんにちは。
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fumikoです。
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大阪は、本日、完全に夏日(最高気温が25°以上の日)。
ところが、早くも10月23日が、二十四節気の「霜降(そうこう)」です。
(二十四節気については、8月5日の記事もご覧ください)
暦の上では、いよいよ秋も最後。
晩秋を迎えます。
(ちなみに、北海道は明日、初雪予報!)

「霜降」とは、まさしく霜が降りる頃、ということでしょうね。

実際の初霜の平均(1981~2910年)は、関東(茨城、栃木、群馬、埼玉など)は、11月初旬から中旬。
関西(滋賀、京都、奈良など)は11月中旬。
東京や大阪は12月です。(minonaru.netを参考にしました)
都会は話になりません・・・

霜が降りるには、その周辺の温度が0°C以下であることが条件ですが、気象庁で発表される気温は地上から1.5㍍の高さで観測しますので、たとえば発表の最低気温が3°Cであっても、地面の温度は0°C以下になっていることもあります。

農家はもちろんですが、家庭菜園も要注意ですね。



『歳時記』を見ると、晩秋にも素敵な季語がたくさんあります。
たとえば、「行く秋」。
秋の暮れゆくのを惜しむ心が籠もっています。
「行く秋」に対応して「行く春」もあります。
「行く夏」「行く冬」はありません。
同様に、「春惜しむ」「秋惜しむ」はありますが、「夏惜しむ」「冬惜しむ」はありませんでした。(現在は、避暑やスキーの季節を惜しむ意で用いるそうです)
これらは、四季の中で「春」と「秋」に特別な関心と好意を寄せる、そんな長い伝統に培われているのですね。
味わい深い言葉です。

蛤(はまぐり)のふたみに別れ行く秋ぞ 松尾芭蕉

これは、芭蕉が『奥の細道』の結びの地、岐阜県大垣で詠んだ句です。
(よろしければ、9月17日「大垣を身近に感じ、誇る帯」もご覧ください)

20160917 鳥の子色地秋草に蛤塩瀬名古屋帯
(秋草の中に、杖と笠と蛤があります。)



また、伝統的な(使い古された)言葉の詩情を逆手にとって、軽みやおかしみをかもし出すこともしばしばあったようですよ。


戸をたたく狸(たぬき)と秋を惜しみけり 与謝蕪村






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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●開催日:月1回 Aクラス=火or木曜日 Bクラス=木曜日or金曜日 
●時間:18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。
※いつからでも始められます。始めた月から12ヶ月以上続けることをお薦めします。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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