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fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 「紅葉狩」鬼女のドラマ 

2016/10/04
こんにちは。
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fumikoです。
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東京は真夏日だったようですが、暦の上では晩秋。

季節の行事に「紅葉狩り」があります。

あー、歌舞伎の「紅葉狩」が目に浮かぶ。
そうだ。
能楽にもある!


「紅葉狩」
●主な登場人物
シテ:紅葉見物の上臈(じょうろう)(実は鬼)
ツレ:紅葉見物の美女一行
ワキ:平維茂(たいらのこれもち)
アイ:八幡宮の神
●あらすじ 

場面は信濃国戸隠である。

前シテ一行の道行きで幕を開ける。

若い美女が数人連れ立って紅葉見物にやってきた。

絶景の中、幕を巡らし宴会となる。

次いで馬に乗り供の者を従えたワキが登場する。

鹿狩りにやってきた平維茂の一行である。

橋懸りでの道行きの後、楽しげな宴会が開かれているのを発見した維茂は、供の者に様子を見てこさせる。

問答があるが、美女一行は素性を明かさない。

そこで維茂は馬を降り通り過ぎようとするが、シテが現れ、どうかお出でになって、一緒に紅葉と酒を楽しみましょうと誘惑する。

20161004 紅葉狩

(資料)

無下に断ることもできず宴に参加した維茂であったが、美女の舞と酒のために不覚にも前後を忘れてしまう。

シテの舞う美しい中ノ舞は突如激しい急ノ舞となり、美女の本性を覗かせるが、維茂は眠ったままである。

女達は目を覚ますなよと言い捨てて消える。


ここで場面は夜となる。

八幡宮の神が現れ維茂の夢中に、美女に化けた鬼を討ち果たすべしと告げ、神剣を授ける。

覚醒した維茂は鬼を退治すべく身構え嵐と共に炎を吐きつつ現れた後シテ(面は顰((しかみ))または般若)と丁々発止、激しい攻防の末ついに鬼を切り伏せることに成功する。(Wikipediaより抜粋)



歌舞伎では、シテは更級姫(さらしなひめ)という名のお姫様。
八幡宮の神の代わりに山神(さんじん)というかわいい神様が現れます。
後半、鬼女となった更級姫は、ものすごい形相を隈(くま)で表現し、打杖(うちづえ)を振り上げます。

ほとんど能楽と同じです。
能楽から取材しているんだから当然ですよねー。
明治20年に近代歌舞伎の神様みたいな9代目市川團十郎によって初演されました。
明治32年の東京歌舞伎座での再演を活動写真に記録したドキュメンタリーフィルムは有名です。
映画フィルムとしては初の重要文化財指定も受けているんですよ。


戸隠伝説によると、能楽のシテも、歌舞伎の更級姫も、鬼になりたかったわけではありません。
子のなかった夫婦が魔王に願って生まれた子、という出生。
鬼にならざるを得なかった人生なのです。

成敗される側にもドラマはあるんだなー。







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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●開催日:月1回 Aクラス=火or木曜日 Bクラス=木曜日or金曜日 
●時間:18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。
※いつからでも始められます。始めた月から12ヶ月以上続けることをお薦めします。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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