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fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 能「土蜘蛛」、胡蝶の存在が面白い 

2018/07/26

こんにちは。

fumikoです。




先日、大阪「山本能楽堂」に行きました。

初心者も楽しめる能公演「とくい能」です。

20180723 5


天神祭の前日、が毎年のお決まりのようです。

演目が「土蜘蛛」というのも、

抽選で天神祭の能楽船の乗船券が当たる、というのも。


昨年と違うのは、英語通訳付き、という点でした。


はじめの約30分間は、山本章弘氏の、能に関することや演目についての説明があるのですが、

氏の軽妙な語り口は、残念ながら通訳によって寸断されるので、切れ味はイマイチでした。


演目のあらすじは、上手の壁にプロジェクターで、日本語と英語で示されます。
これは、山本氏が準備のために退場した後、通訳の方が一人で日本語と英語で説明してくれました。
これもテンポが上がらず、少しだれ気味でした。

でも、「英語通訳付き」を実行することが大事なのでしょう。

インバウンドを考慮する姿勢は、日本の伝統文化にも必要なのだと思わされました。




さて、能「土蜘蛛」については、よろしければ2017/07/23・24の記事をご覧ください。

配役もほとんど同じでした。


今回、改めて面白いと思ったのは、胡蝶の存在です。


もちろん、昨年もこの可愛い胡蝶に魅力を感じました。

「小面(こおもて)」にまっ赤の唐織がチャーミング。

でも、話の筋には無関係のように感じていました。


しかし、胡蝶は

さても頼光例ならず悩ませ給ふにより。 典薬の頭より御薬を持ち。 唯今頼光の御所へ参り候。

と、「典薬の頭」からの薬だとハッキリ言います。


この言葉は、源頼光が権力者サイドであることを強調しています。


「土蜘蛛」が葛城山に台頭しつつある勢力で、

この演目が、それに対する牽制であるとするなら、

源頼光・独り武者の正当性を、胡蝶が物語の最初に示しているのです。



そーかー。

作者は不必要な人物なんか、登場させないよね・・・

と、今更ながら、気がついた次第です。




日本の伝統芸能は、同じものを何度も見て、やっと解ることがたくさんあります。

文楽も歌舞伎も日本舞踊も、たぶん落語や講談も。


能や狂言もしかり。



能はまだまだ初心者だから、これからも忙しい日々が続きそうです!







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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●開催日:月1回 Aクラス=火or木曜日 Bクラス=木曜日or金曜日 
●時間:18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。
※いつからでも始められます。始めた月から12ヶ月以上続けることをお薦めします。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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