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fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 青は藍より出でて藍より青し 

2016/09/26
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。

fumikoです。
★スマホでご訪問の方は、PC版もご覧ください。プロフィールを掲載しています。


徳島県藍住町「本藍染矢野工場」の続きです。
矢野先生のお話を、私の下手なメモから、私の視点でまとめてみました。
よろしければ9月24日の記事もご覧ください。
また、聞き違い・勘違いなど、どうかコメントにてご教示ください。よろしくお願いいたします。


●蒅(すくも)が染師へ
染師(そめし)の仕事は、藍師(あいし)が丹精した蒅の入荷から始まります。
20160924 カマスの蒅(すくも)
入荷して1~2年はカマスに入れたまま寝かします。
自然に水分が抜けて、白いカビが出てきて、それが熟成の合図です。

●藍建て
一石五斗の藍甕(あいがめ)(大谷焼:徳島県鳴門市)を用います。
20160924 藍ガメ
深さは約1㍍。

上の写真は、玄関の外に何気なく置かれていた藍甕です。怪獣のおもちゃは、お孫さんの宝物かな。

材料は、蒅・灰汁(あく)・石灰・日本酒・フスマ。
藍甕の中で、もう一度発酵させます。
他の物(苛性ソーダとかブドウ糖)を一切入れないのが、「天然灰汁発酵建て」です。

日本酒は、愛染明王(あいぜんみょうおう)にお供えしたものとのこと。
愛染さんは、一般的には縁結びとか家庭円満の仏様ですが、「愛染」=「藍染」と解釈して、染物・織物職人の守護仏として信仰されているんですね。

約1週間ほど、毎日手を入れて、温度・ぬめり・色の落ちやすさで、発酵を管理します。
20160924 攪拌
攪拌は、かなりの重労働。
甕の中で、藍の華(あいのはな)が咲いています!
20160924 藍の華
この作業は午前中とのことで、大阪を早朝に発ったのでした。

●染め
藍染は液から取り出さないと、発色しません。
酸素に触れて発色するのです。

攪拌している写真の右下に青黒いシミが見えるでしょうか。
先生が私たちのために、液をたらして見せてくれました。
はじめは茶黒いのですが、見ている内に青黒く変化したんですよ。

染め液は、一日おきに使って、寿命は3か月から4か月。
途中で原料は足しません。
藍は付着染色なので、色素がなくなったら寿命です。

壁際の桶の中に、濃い紺色の布が浸されていました。
お寿司屋さんからの注文という、勝ち色の「のれん」でした。
勝ち色というのは、これ以上は染まらない濃い色のこと。
こんなこだわりのあるお寿司屋さんのお寿司が食べたいなー。
美しい水の中で、紺色が光っていました!

染める物を、液に浸して取り出すという1回の作業は、およそ10分ほど。
勝ち色は、この作業を25回から30回繰り返します。
洗いの水は地下水。
吉野川の伏流水です。

藍染の適温は27°~28°。
気温の低いときは、甕四つの中央に、電熱器を入れるスペースがあって、それで調節しています。
陶器は、暖まりにくいけれど冷めにくいという特性があり、藍甕に適しています。
同じ日本でも、暑すぎるところや寒すぎるところは適さないんですね。
徳島はいいところです。


残念ながら染めの過程は見学できませんでしたが、製品を少し見せていただきました。
20160924 藍の反物

手前の絞りは浴衣。
あとは絹の染め物です。

何もかもが、自然の力をいただいた「本物」でした!



「青は藍より出でて藍より青し」!!






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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●開催日:月1回 Aクラス=火or木曜日 Bクラス=木曜日or金曜日 
●時間:18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。
※いつからでも始められます。始めた月から12ヶ月以上続けることをお薦めします。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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