fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 3月12日「お水取り」 

2018/03/12
こんにちは。
fumikoです。



本日は、「お水取り」です。
関西では、いくら暖かい日が続いても「お水取りが終わるまでは油断できない」などと言われます。

正式には東大寺二月堂の「修二会(しゅにえ)」という修行で、本行は3月1日から14日間。
その準備は「別火(べっか)」と呼ばれ、2月20日~末日まで続くそうです。


「お水取り」は12日深夜(実際には13日)に行われる「修二会」の行法(修行)の一つ。
練行衆(修行する僧)が二月堂下の若狭井でお香水を汲みます。


「お松明(たいまつ)」も有名です。
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(Wikipediaより)
「二月堂」の舞台で火のついた松明を練行衆が振り回します。
その火の粉を浴びると、健康になるとか幸せになるとか言われていますね。

本来、「お松明」は、二月堂に上堂する練行衆の道明かりとして灯されるもので、
修二会期間中の3月1日から3月14日に毎日あげられています。

12日の「籠松明」は特に大きくて、長さ8㍍、重さ70㌔前後あるそうですよ。

ちなみに、12日はものすごい人出ですから、見学は11日までの方が良いと思います。



私は、ずいぶん昔に出かけたことがあります。
11日までの土曜日だったように思います。

そのときは奈良に宿泊しました。
宿は、当時まだ営業していた登大路(のぼりおおじ)の「日吉館」。
志賀直哉や正倉院展を目当てに多くの文化人や学生が利用した、有名な旅館でした。
大きくもないし美しくもない、古くさい建物。
低い長押に会津八一の額が何気なくあるような、ゆかしい宿でした。


そして、そのときのお土産はこれ。
20180312 1
(Wikipediaより)
「修二会」にちなんだお菓子、「萬々堂通則」の「糊こぼし」です。

「修二会」では、「二月堂」に鎮座する十一面観音に、和紙でできた椿の造り花を捧げます。
この椿は、東大寺に咲く「糊こぼし」という椿を模しているとのこと。
東大寺開山(初代別当)の名を取って「良弁椿」とも言います。

造り花は、「別火」の期間中の2月23日に約500個作るそうですよ。
(ちなみに、この和紙を紅花で濃い赤や黄色に染めるのは、京都の「染司よしおか」という工房です)

「修二会」にちなんだお菓子は、奈良のお菓子屋さんにいろいろありますが、
何といっても、この店のこの箱が可愛い!
その後、何年間か机の中の小物入れに使っていました。


そういえば、1月に文楽で「良弁杉由来」を観たところです。

本日は、「お水取り」から、会津八一から文楽まで、とりとめなく思い出す一日でした。





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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●とき:月1回 火or木曜日 18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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