fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 能「鷺」 

2018/02/07
こんにちは。
fumikoです。


かなり前の話ですが、今年1月3日に、大槻能楽堂の「新春能」に行きました。
20180103 7

演目は
「翁」
「鷺」
でした。

本日は、能「鷺」についてです。

能「鷺」
●主な登場人物(主な装束)と配役
シテ:鷺(白地箔、白大口、白練壺折)観世喜之
ツレ:王(摺箔、指貫込大口、単狩衣(?))観世喜正
ワキ:蔵人(段厚板、白大口、掛直垂)福王茂十郎
ワキツレ:大臣(厚板、白大口、紺地袷狩衣)福王和幸

●能の種類
四番目物、特殊物

●あらすじ
都の神泉苑に御幸をした天皇が池のほとりで一羽の鷺(シテ)を見つけ、捕らえるように命じます。

シテは直面(ひためん)で、装束は真っ白です!

鷺は飛び立ち逃げてしまいますが、天皇に仕える蔵人(ワキ)が
「勅定ぞや」と鷺に呼びかけると、鷺は元の場所に戻り羽を垂れ、地に伏せました。

「勅定」とは、帝のご命令、ということですね。

人々は、鷺が戻って飛び下ったのは「天皇の徳である」と喜び、めでたいことだと盃を勧め合い、感心し、舞楽を奏します。
天皇は蔵人だけでなく、鷺にも五位の位を授けます。

それを喜んだ鷺は、「鷺乱(さぎみだれ)」を舞います。

天皇が放してやるように言うと、鷺は嬉しそうに飛び上がって姿を消したのでした。
(当日のプリントを参考にしました)



「ゴイサギ」の名の由来のお話でした。

「ゴイサギ」は、鳥のくせに「五位」とはどういうことか、の種明かし。
(「従五位」以上は貴族ですよ。)
帝のお召しに素直に従ったから、五位をいただいたんですね。

当日のプリントなどを見ると、これは『平家物語』巻五にあるお話とのこと。


シテは、少年か還暦を過ぎた能楽師しかしないそうです。
直面でもリアルな人間味が出ないことが重要なのでしょう。

後場の鷺の舞は、太鼓も入るのに、静かな舞で印象的。

「ゴイサギ」は白くない、とか、
「(地謡)放せばこの鷺、心嬉しく飛び上がり」ってことは、やっぱり自由がいいよね、とか、
ツッコミどころは結構ありますが・・・

全編清々しく、
慶祝の意に満ちた、
新春にふさわしい能でした。





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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●とき:月1回 火or木曜日 18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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