「朝陽会館」にて能楽講座「能装束の美」2018/01/29 こんにちは。 fumikoです。 昨日は、大阪天満宮前の「朝陽会館」に行きました。 「観て、聴いて、知って楽しむ能楽講座」のLesson1「能装束の美」です。 能は、シテが演じる役柄によって 「神(しん)」「男(なん)」「女(にょ)」「狂(きょう)」「鬼(き)」 の5つのジャンルに分けられます。 この5種類を順番どおりに演能することを「五番立」(ごばんだて)といいます。 現在では、長時間になるため、ほとんど催されません。 しかし、今でも番組は、五番立を考慮して組まれています。 (当日のプリントより) 昨日は、五番立に従って、シテの扮装の例を紹介していただきました。 1 「神」脇能・・・「高砂(たかさご)」の後シテ住吉明神。 ●上着は「狩衣(かりぎぬ)」。 袖口には「露」という紐がついています。 ●袴は「大口(おおぐち)」。 背中にY字型の木を入れて、張りを出しています。 これは、昨日初めて知りました! 2 「男」修羅物・・・「清経(きよつね)」のシテ清経。 ●着付は、縫箔。 ●上着は、「単法被(ひとえはっぴ)」、肩脱ぎ。 平家の公達(負修羅)は、単法被や長絹を着ます。 ともに、透ける生地です。 単法被は、写真のように前身頃と後ろ身頃がつながっています。 ●袴は、色大口。 3 「女」鬘物・・・「杜若(かきつばた)」のシテ里の女実は杜若の精 ●着付は、摺箔(?)に縫箔腰巻。 ●上着は、「長絹(ちょうけん)」。 長絹は、透ける生地です。 袖には「露」という紐が有り、胸にも飾りの紐があります。 前身頃と後ろ身頃はつながっていません。 4 「狂」雑能・・・「蝉丸(せみまる)」のシテ皇女逆髪。 ●上着は、唐織脱下(ぬぎさげ)。 右肩を脱いでいるのは、だいたい狂乱のお約束のスタイル。 着衣が乱れて肌もあらわ、というところですね。 おまけに、髪も乱れて、左肩に垂らしています! (これは「逆髪」だからでしょうか?) 5 「鬼」切能・・・「鞍馬天狗」の後シテ大天狗。 ●鬘は、赤頭。 白い毛も混じっていて、強さを表します。 ●上着は、「狩衣」。 ●袴は、「半切(はんぎり)」。 形は大口と同じ? 大胆で華麗な柄が特徴です。 本当に丁寧でわかりやすい解説をしていただきました。 (こちらの知識不足で、聞き違いがあるかも知れません。) 装束の写真もOKで、大助かりです。 ますます能熱上昇中! 上野朝義先生ほかご出演の皆様、ありがとうございました。 ちなみに、2月に、 Lesson2、Lesson3があります。 どうか「朝陽会館」または「能楽文化振興協会」で検索してみてくださいね。 |
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