fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
2018/06 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 

 「中秋の名月」の美しさは・・・  

2016/09/12
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。

fumikoです。
★スマホでご訪問の方は、PC版もご覧ください。プロフィールを掲載しています。

大阪もさすがに猛暑は収まりました。
最高気温が29°とか30°とか聞くと、ほっとします。
そして、今週9月15日(旧暦8月15日)の月は「中秋の名月」です。

「中秋」とは、秋の真ん中の日、という意味。
澄み切った秋の空とさわやかな気候は、戸外で月を観賞するのに最適の環境ですね。

十五夜の月を愛でる風習は中国から伝わったもの。
平安時代の宮中では、清涼殿で月見の宴を催し、詩歌を作り、管絃を奏して楽しみました。
庶民の間では、月に秋の収穫物を供え、五穀豊穣に感謝する十五夜祭が定着していきました。


十五夜は、古典文学にもいっぱい出てきます。

代表のひとつは、「竹取物語」でしょうか。

絵本20160912 竹取物語
(講談社の絵本30『かぐやひめ』絵:長谷川清澄)
かぐや姫がおじいさんとおばあさんとの別れを思い、月を見て涙ぐんでいます。
そして、
8月15日の満月の晩かぐや姫は天人になって、明るい月の世界をさして夜空高く消えてゆくのでした。

竹から生まれて、月に帰るなんて、大スペクタクルー!



私がもう一つ思い出すのは、「源氏物語」第四帖『夕顔』の一場面です。

20160912 夕顔
(資料:ユウガオ)

源氏=17
六条御息所(ろくじょうみやすどころ)=24
夕顔=19

(あらすじ)
ひそかに六条御息所(故東宮妃)のもとに通っていた夏の頃。
源氏は、病気の乳母を見舞い、隣家に住むはかなげな夕顔を知る。
夕顔は、おっとりと無垢な雰囲気で、高貴な風格こそないがどことなく品のある不思議な女性だった。
二人は逢瀬を重ね、頃は秋となった。
8月15日夜、夕顔の宿で一夜を過ごした源氏は、翌朝彼女を某院(それがしのいん)に連れ出したが、その夜、夕顔は物怪(六条御息所の生き霊?)に襲われ、あえなく急死した。

印象に残る場面です。
源氏の訪れがなくなった六条御息所のプライドが、夕顔の命を奪ったのでしょうか。

愛人抗争!

夕顔が亡くなったのは、十五夜の翌日ですが、
本文は「八月十五日夜隈なき月影、隙多かる板屋、残りなく漏り来て、住まひのさまも珍しき、、、、」と始まり、話は展開してゆきます。
十五夜の満月の光が、隙間の多い板葺きの家にすっかり差し込んできて、それを源氏は珍しがっているのですね。

夕顔の急死と十五夜の月の光は、無関係か、否か?


考えると、「竹取物語」も、ハッピーエンドではありませんね・・・

月の美しさは、不吉の予感?






▽コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●とき:月1回 火or木曜日 18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


最新記事



最新コメント



月別アーカイブ



カテゴリ


コーディネート (341)
季節の行事と日本のしきたり (116)
研修・見学 (93)
能楽つれづれ (30)
他装あれこれ (13)
自装ポイント (8)
お知らせ (10)
教室だより (22)
未分類 (4)


検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク


このブログをリンクに追加する


QRコード


QR