fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 あかねさす 

2016/08/10
こんにちは。
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fumikoです。
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「お仕事帰りのきもの教室(お抹茶つき)」を、10月に開設予定です。
詳細近日公開。

本日は振袖について。

20160810 二人の振袖
(資料)

振袖は、お嬢様の第一礼装です。
ミセスの第一礼装は、留袖

結婚すると、長いお袖は不必要ということです。

これは、
「古くから袖には霊魂が宿ると信じられてきた。『袖振る』は愛情を示したり、別れを惜しむ行為であるが、相手の魂を招き寄せる方法で、魂乞いの一方法である。」『國學院大學デジタルミュージアム:万葉神事語辞典』

とあるように、
結婚するともうほかの誰かの魂を招き寄せる必要がない、という意味ですね。



袖、といえば、次の和歌です。

あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る 額田王(ぬかたのおおきみ)『万葉集』

(現代語訳)紫草の生える御料地をそんなに行ったり来たりして、野の番人が見ないわけないわ。あなたが私に袖を振るのを。

作者の額田王が、自分に一生懸命を振る大海人皇子(おおあまのおうじ、後の天武天皇)のことを詠んだ歌です。
額田王は大海人皇子と結婚して子供もいましたが、この歌を詠んだときは大海人皇子とは別れて、その兄である中大兄皇子(後の天智天皇)と恋人関係だったとのこと。

あらー。

でも、大丈夫。

深刻な歌ではなくて、野遊びのあとの宴会の戯れ言のようなものでしょう。
昔の夫であることは周知のことですから。
「やーねー」という程度かな。

ちなみに、「あかねさす」は「紫」にかかる枕詞です。
だから、現代語訳には反映しません。
でも、この「あかねさす」という言葉のおかげで、この歌全体がパッと明るくなって、キラキラです!





それにしても、
第一礼装を、袖で表現するって、深いなー。





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プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【きもの教室(お抹茶つき)】
●とき:月1回 火or木曜日 18:45~21:00
●場所:大阪OCAT4階「大阪市立難波市民学習センター」和室
●内容:外出着の着装・お抹茶のいただき方 
●お問合せ:コメント欄をご利用ください。

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:若い頃に10年ほど稽古し、2013年再開。
●能鑑賞:2016年から積極的に見始めました。


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