FC2ブログ

fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
2019/01 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 

 教室だより 2019/01/22 

2019/01/22 
こんにちは。
fumikoです。



本日は、「きもの教室(Aクラス)」でした。

行ってみると、会場の畳が新しくなっていました。
20190122 2 
気持ちは良いのですが、藺草の匂いはしません。
今どきの畳でしょうか?

さて、1月のポイントは、帯。
名古屋帯の結び方(前半)は、1月11日の記事を参考にしてください。

コツは、できるだけ手を身体に近いところで動かすこと。
脇が甘いとボンヤリした着装になりますよ。

脇を締める!
武道や舞いなどと共通していますね。


本日は3人様の出席でした。
20190122 1  
新年会にもきものを着たので、今回は皆さん動きがスムースです。
聞けば、新年会の前にも自宅で稽古した人もいました。
なるほど、成果はきっちり現れていますよ。


稽古の後は、お茶の時間です。
お茶は、いつもの大阪「三丘園」の「雲井の白」、
お菓子は、大阪「福寿堂秀信」の「干支せんべい」と京都「嵯峨野松風」の「迎春」。
「迎春」は8種類のおめでたい意匠のゼリー菓子です。
20190122 7 
他には、亥とか松とか羽子板とかありました。
縮尺がめちゃくちゃで面白いです。

本日の床は、1月の稽古ですので、亥の色紙にしました。
20190122 5
大阪高島屋で購入しました。
この色紙は、京友禅染めの摺りの技法を用いて制作したものです。
幾枚もの型紙を使用し、すべて手刷りで仕上げました。
株式会社「千總(ちそう)」
とのこと。
きもの教室にはふさわしいと思います。

花は、
20190122 4
・椿
・梅(図合い)


最後に、本日の私はこんな感じ。
20190122 3
コーディネートは、後日にいたします。



またのご訪問を、心よりお待ちしています。






 サーモンピンクぼかし小紋・蝶の丸名古屋帯で、日本舞踊の稽古 

2019/01/20 
こんにちは。
fumikoです。



本日は、日本舞踊の稽古でした。

あり合わせのコーディネートですが、私の備忘録も兼ねていますので、お許しを。
●着物は、サーモンピンク紋縮緬地ぼかし小紋。
20190120 1
一昨日1月18日と同じです。

この色をいつまで着られるかと思うと、「今のうち」と、少し焦ります。
早く裾が擦りきれますように!

●帯は、グレー地蝶の丸名古屋帯。
20190120 2
京都「井澤屋」オリジナルのアセテート地。
ツルツルして初めは締めにくいのですが、慣れれば問題ありません。
柄が可愛いので気に入っています。

2008年購入。

●帯揚げは、薄ピンク地紋おこし雲紋縮緬。
着物と帯を取りもつ色です。
20171109 7 - コピー

●帯締めは、東京「平田組紐」の白に紺と茶の左右振り分け丸組。
12月23日と同じです。 
あれこれ悩む時間と気力の無いときに役に立つ帯締めです。



あり合わせですが、客観的に見れば、それほどいつもと違わない?
どれも私の箪笥から引っぱり出すのですから、当然かも。

何だか、ある意味ガッカリです・・・





 サーモンピンクぼかし小紋・梅柄名古屋帯で、日本舞踊の稽古へ 

2019/01/18 
こんにちは。
fumikoです。



本日は、日本舞踊の稽古でした。

早速ですが、本日のコーディネートです。
●着物は、サーモンピンク紋縮緬地ぼかし小紋。
およそ20年前の着物です。
一昨年、ついに裾が擦り切れて、裾を1寸ほど切ってもらいました。
身丈は短くなりましたが、腰紐の高さを調節すれば問題ありません。

2000年購入。

●帯は、墨色塩瀬地梅柄名古屋帯。
花と木が描かれています。
写実とは言えませんが、木や枝が描かれているので、季節限定です。
20190118 2

この帯は、こんな和歌を思い出します。
春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やは隠るる 凡河内躬恒『古今和歌集・春上』

見えない梅の花は、目に見える以上に美しい!

2007年購入。

●帯揚げは、薄グレー無地縮緬。
12月27日と同じです。

本日の着物には、ほんのりとグレーも混じっています。
帯揚げは、帯と着物をつなぐことが本来の役目。
この色は、その役目を良く果たしました。
20190118 1

●帯締めは、栗梅色四分紐に長浜「黒壁」ガラス帯留め。
帯留めは余分だったかも?



2月に「おさらい会」があります。
老舗料亭の広間を借りて、自分のきもので舞う小さな会。
私は、地唄「黒髪」を舞わせていただく予定です。

稽古すればするほど、「できないこと」がはっきりしてきて、途方に暮れます。

こうなれば「できること」を見ていただくしかありません。
頑張ります!





 「川勝」亀甲重ね飛び柄小紋・「浅田」段唐草華紋つづれ帯で、「きもの教室」新年会へ 

2019/01/15 
こんにちは。
fumikoです。



先週末は、「きもの教室」の新年会がありました。
(よろしければ、2019/01/12の記事をご覧ください)

その日の私のコーディネートです。
●着物は、京都「川勝」濃墨縮緬地亀甲重ね飛び柄小紋。
20190112 2 (2)  
12月24日、20日と同じです。
柄の名は「亀甲重ね」とありましたが、「破れ亀甲」とでも言いたい柄。

着るときは着やすくて、着ると着心地が良くて、本当に何度でも着たくなる着物です。
2018年購入。

●帯は、京都「浅田」銀地段唐草華紋つづれ帯。
20190112 3
つづれ帯は、新しいうちは本当に締めにくいものです。
この帯もまだ3回目(?)位なので、少し苦労しました。

コツは、一巻き目で帯の下線をきっちりと締めておくこと。
そして二巻き目は一巻き目の上にゆっくり重ねていきます。
二巻き目を重ねた後は、まるでロックがかかったように、絶対に動きません。

締めた後はラクチンな帯です。
太鼓の形は決まるし、軽いし、着崩れない。
帯の上線は締めてないので、食事しても余裕です。

2017年購入。

●帯揚げは、白地に赤の飛び絞り紋縮緬。
私の、いつもの、です。
この、まーるい赤がやめられません。
20190112 1

●帯締めは、東京「平田組紐」藤色角朝組。
帯にとても馴染みました。
馴染みすぎで、面白みはありませんが・・・。



新年会の会場は、「月日亭」難波店。
掘り炬燵式の座敷の個室でした。
お料理は、見た目に美しく、食べて美味しく、満点です。
部屋の設えも美しいので、写真も映えます。20190112 4

お店の方に撮って頂きました。
ありがとうございましたー!





 毛万筋江戸小紋・雲波岩に花喰い鳥名古屋帯で、「きもの教室」と日本舞踊の稽古へ 

2019/01/14 
こんにちは。
fumikoです。



先週ですが、「きもの教室(Bクラス)」でした。
(よろしければ、2019/01/11の記事をご覧ください。)
この日は午後に日本舞踊の稽古にも行きました。

その日の私のコーディネートです。
●着物は、紫地毛万筋江戸小紋。
20190111 2 

「毛万筋」とは、毛のように細い「万筋」ということ。
江戸小紋の「万筋」は、「大小あられ」とともに、「鮫」「行儀」「通し」に次いで格のある柄です。

昨日の「大小あられ」の付下げ調江戸小紋同様、紋は入れていません。

2008年購入。

●帯は、白塩瀬地雲波岩に花喰い鳥模様名古屋帯。
20190111 6

花喰い鳥は、鳳凰や鶴などの瑞鳥(ずいちょう)が花枝や松の枝などをくわえた姿を描く文様。
起源はペルシアにあるそうです。
日本では正倉院御物をはじめ、各種の工芸品の装飾に使われています。

この帯の鳥は何なのかよくわかりません。
とりあえず吉祥文様だとは思うので、私は気軽な新年会などに使います。
本日は、教室も日本舞踊の稽古も「初稽古」だったので、ちょっとかしこまって、これにしました。

2002年購入。

●帯揚げは、水浅葱地に赤の飛び絞り紋綸子。
1月6日。12月23日と同じです。

●帯締めは、緑に白のライン平打ち。
綺麗な青緑色なので、私は春夏用にしています。




本日は「成人の日」でした。
新成人人口(2018年中に成人に達した人)は、125万人とのこと。
前年に比べると微増らしいです。

平和な社会と一人ひとりの幸福を、心から願うばかりです。




 付下げ調江戸小紋・唐織袋帯で、歌舞伎愛好会「新年会」へ 

2019/01/13 
こんにちは。
fumikoです。



本日は、私が40年ほどお世話になっている「ひ〇き会」という歌舞伎愛好会の新年会でした。

本日のコーディネートです。
●着物は、付下げ調紺地大小あられ江戸小紋。
20190113 7
「大小あられ」は、江戸小紋の中で「鮫(さめ)」「行儀」「通し」に次いで、「万筋」とともに「紋」を入れることのできる格の高い柄です。
「紋」を入れると「外出着」の範囲を超えて「略礼装着」になります。

この着物には紋を入れていないので格高めの「外出着」ということです。

2016年購入。

●帯は、唐織袋帯。
20190113 2
一昨年、知り合いからいただいた帯です。

その知り合いは、私より少しお姉様。
お若い頃ご自分が選んで、母上が縫ったとのこと。
結局一度も締めることのないまま、私の手元に来ました。
実は、その方は「ひ〇き会」の古いメンバーで、本日もお会いしました。
私が締めていることをとても喜んでくだすって、私も嬉しかったです。

●帯揚げは、極薄藤ピンク地紋縮緬。
本日の帯に、いつもの飛び絞りはうるさいかなと思いました。
20190113 1

●帯締めは、白冠組(ゆるぎぐみ)赤房。
これも、本日の帯にはこれしかないかな、と思います。



新年会は、例年「道頓堀ホテル」の宴会場です。
私は久しぶりに出席しました
20190113 6
松竹座から御堂筋を渡って、さらに西です。

20190113 3
印象的な玄関前。


20名ほどの出席でしたが、きものは、女性4名・男性2名。
下は、その内のKさんです。
20190113 5 (2)
Kさんも古い知り合いで、私より少しお姉様です。
華やかな付下げ小紋が素敵でした。



「ひ〇き会」では、歌舞伎の「いろは」を学びました。
今は亡き初代会長には公私にわたりお世話になりました。

勘三郎がいなくなって遠のいていた歌舞伎ですが、今年から本格的に復帰の予定です。
はて、どんな年になりますやら・・・?





 教室だより「新年会」 

2019/01/12
こんにちは。
fumikoです。



本日は、「きもの教室」の新年会でした。
生徒さんの方から「新年会しましょう!」と言ってくださって、本当に嬉しかったです。
20190112 4
「きもの」のご縁で出会うことのできた6名の方々。

「そもそも、きものを着ようと思ったきっかけは?」
「今日のその着物は?」
「帯は?」
「半衿の両面テープはいまいちです」
「コートはどんなんがいい?」
「お手入れは?」

皆さま話が弾んで、尽きません。


本当に楽しい時間でした。
お店の予約や皆さまへの連絡をしてくださった方に感謝です。


今年も大いに稽古して、「きもの」をますます楽しみましょう!
私も、少しでも皆さまのお役に立てるよう、頑張りまーす!!




 教室だより 2019/01/11 

2019/01/11
こんにちは。
fumikoです。



本日は、「きもの教室(Bクラス)」でした。

1月のポイントは、帯。
名古屋帯のお太鼓結びの前半です。


できれば、帯を自分の前に置き、その他を使う順番に重ねて、自分の左側に置きましょう。
手先を左肩に掛けます。
帯のミミが自分の耳側ですよ。
テの長さは、ウエストが目安です。

一巻き目の内側に帯板を入れ、右から左に帯を添わせます。
さらに一巻き目を背中に沿わせて、
左手は背中にまわしてワを、右手はワを外から持って、引き締めます。
帯の下線を引き締めていますよ。

胴に二巻きします。
左手はテのワを持ち、右手はワを外から持って、主に右手で引き締めます。

テをパラリと後ろに投げ下ろします。
テのワが帯の下線と交差する辺りを、親指で強く押さえます。
人差し指を帯の下線の中にいれて、しっかり摘まむのが良いでしょう。
このとき、右手の力を緩めないのがコツですよ。

右手でタレを折り上げます。
このとき、背中をなでるように持ち上げるのがコツです。
ここで右手が背中から離れると、帯はゆるみますよ。

左手で仮紐を取り、帯の上線より上に仮紐を当てて、前で結びます。
帯が身体から離れないように、ゆっくり片方ずつ前に回しましょう。
両方いっぺんに、はベテランでも無理ですよ。

お太鼓の山を作るところからは、来月のポイントにしますね。



教室は月に1回が基本ですから、ところどころ忘れるのは無理のないことです。
でも、少しのアドバイスですぐ修正できるのは、続けている成果。

生徒の皆さまがどんどん素敵になっていくのが本当に嬉しいです。
20190111 5 


稽古の後はお茶の時間です。
お茶は、いつもの大阪池田「三丘園」の「雲井の白」、
お菓子は、大阪「福寿堂秀信」の「干支せんべい」と、名古屋「両口屋是清」の「二人静」。
「干支せんべい」は麩煎餅です。
ピンクのいのしし、わかりますか?
20190111 1


ちなみに、私はこんな感じでした。
本日は午後に日本舞踊の稽古に行ったので、かなりグスグスです、スミマセン・・・
20190111 6 

詳しいコーディネートは、また後日。

またのご訪問をお持ちしていまーす!





 松竹梅文付下げ・「織悦」全通本袋帯で、日本舞踊「お杯」へ 

2019/01/06
こんにちは。
fumikoです。



本日は、日本舞踊の新年行事「お杯」でした。

稽古場に全員が集まって、お師さんから「お杯」をいただきます。
お師さんから激励もいただき、今年の精進を誓う大事なセレモニーです。

「小さな事にも丁寧な心配りができることが、一つ一つ積み重なって、結局その人の舞にも表れる」というお話しは、心にしみました。
お師さんの丁寧な行き届いた舞いを思い出して、大いに納得し、人としての精進を誓った次第です。


本日のコーディネートです。
●着物は、濃焦茶縮緬地松竹梅文付下げ。
20190106 2  
糸目の京友禅です。
端切れを見ると、京都「細尾」というシールが貼られていました。
知識不足ですが、サイトを拝見するとかなり革新的な会社のようです。

この着物は、古典中の古典。
根曳きの松を大きく描き、小さい竹と梅がほろほろと散っています。
20161201 濃い色付下げ
初釜用に誂えた着物ですが、舞の会や新年会にも役に立ちます。

2015年購入。

●帯は、京都「織悦」全通白地本袋帯。
20190106 3
(新年の食事会が終わったところです)

軽快な本袋帯です。
少し風邪気味だったこともあって、軽くて締めやすい帯にしました。

●帯揚げは、水浅葱地に赤の飛び絞り紋綸子。
12月23日と同じです。
20190106 1 

●帯締めは、冠組(ゆるぎぐみ)水浅葱。
水色系は茶系の着物によく合います。

道明のものより少し太め。
よくお世話になる呉服店で購入したものです。
少し太いだけで、礼装感が出るように思います。



「お杯」の後の食事会は、「梅の花」西梅田店に行きました。
豆腐料理の店です。
それがなんと、本日で閉店とのこと!
最終営業日でした。

稽古場にも近いし、リーズナブルで美味しいのに、残念です。

本日は本当にごちそうさまでした。





 黄金繭無地一つ紋・遠州緞子名古屋帯で、大槻能楽堂「新春能」へ 

2019/01/04
こんにちは。
fumikoです。



昨日は、大阪大槻能楽堂の「新春能」に行きました。
本日は、コーディネートです。

実は、本日スマホのトラブルが発生して、何とか解決しましたが、昨日の写真はこれしかありません。
20190103 1
これだけでも昨日の内にパソコンに移しておいて良かったー。

●着物は、京都「伊と幸」の香色無地黄金繭牡丹唐草一つ紋。
この生地の絵緯糸(えぬきいと)にはインドネシア産の黄金繭が使われています。
黄金繭の染まりにくい特性を活かし、地紋が黄金に光ります。

「新春能」は紋付きがふさわしいかと思って、これにしました。

2001年購入。

●帯は、淡水色地遠州緞子文様名古屋帯。
下は、黄色の無地結城紬に合わせたときのもの。
20170119 淡水色名古屋帯帯平置き

遠州緞子とは、名物裂(めいぶつぎれ)の一つ。
小堀遠州(1579-1647)の愛用裂だったことによると伝えられています。

この帯は、その模様を模しています。
大きい市松に金糸で2種類の花と銀糸で七宝が織り出されています。
花は多分、牡丹と椿。
図案の力を感じます。

1998年購入。

●帯揚げは、極薄藤ピンク地紋縮緬。
20180108 8
真っ白では改まりすぎると思ったので、これにしました。

●帯締めは、白冠組(ゆるぎぐみ)赤撚り房。
よくお世話になる呉服店で購入したものです。
「道明」のものより少し太め。
その分、礼装感があるように感じます。




能を積極的に見始めて、2年あまりです。
はじめは、勉強しなければー、と意気込んでいました。
でも、今はそうでもありません。

大阪の能楽堂は親切です。
それが解ってきました。

スマホには丁寧なサイトがあります。
それも解ってきました。

要は、演者の発信するところを上手く受信できれば、それが楽しいのではないかしら?


これからも、いろいろなお力を借りながら、フンワリと能を楽しんでいこうと思います。






 大槻能楽堂「新春能」、「翁」「高砂」「靭猿」 

2019/01/03
明けましておめでとうございます。
fumikoです。


本日は、大阪大槻能楽堂に行きました。
大槻能楽堂自主公演「新春能」です。
昨年から、私の新年行事になりました。

番組は、
「翁」、
能「高砂」八段之舞、
狂言「靭猿」。



私の本日の席は、うー11でした。
20190103 2
緊張気味に座っていると、シンとした見所(けんしょ)に、カチカチと切り火の音が聞こえてきました。
いよいよ「翁」です。

●登場人物と配役(主な装束)
シテ(翁):片山九郎右衛門(指貫込大口、翁狩衣)
ツレ(千歳):片山峻佑(紅入段厚板、千歳直垂上下込大口)
アイ(三番三):茂山千三郎(紅入厚板、直垂上下)

●能の種類
特別なので分類なし。

●あらすじ
「翁」は、天下泰平を祈る儀式的な曲で、新年や舞台開きなど祝賀の機会に演じられる演目です。
様々な点で他の演目と異なる独特な様式を持ち、「能にして能にあらず」などとも形容されます。
出演者全員が橋掛かりから登場し、正面に向かって深々と礼をします。

千歳(せんざい)がさっそうと舞い終わると、
その間に舞台上で面をつけた翁が荘重な舞を舞います。

20180104 1
(↑昨年の「能カレンダー」(檜書店)の表紙をお借りしました。

続いて三番三(さんばそう)が登場し、掛け声を発しながら、また鈴を振りながら躍動的な舞を舞います。
(「文化デジタルライブラリー」を参考にしました)


九郎右衛門の翁は素晴らしかったと思います。
本当に力強い台詞で、パワーが漲っていました。
動きも緩急があり、惹きつけられます。
翁はもっと淡々と演じるものかと、勝手に想像していました。
人間味のある翁にビックリしました。

千歳は片山峻佑。
まだ中学生でしょうか?
九郎右衛門の従兄弟である片山伸吾のご子息とのこと。
若々しい千歳で、頼もしい思いでした。

ちなみに、小鼓の一人も小学生くらいの少年でした。
ひわ色の振袖が印象的でした。




ところで、本日の狂言方は京都の茂山家オンパレードでした。
今は亡き4世茂山千作(1919-2013)から考えると、
・長男=5世千作が「靭猿」の猿引、
・次男=2世七五三が「靭猿」の地謡、
・三男=千三郎が「翁」の三番三、
・孫=5世千作の長男14世千五郎が「靭猿」の大名、
・孫=5世千作の次男が「靭猿」の後見。
・孫=2世七五三の長男宗彦が「翁」の後見と「靭猿」の地謡、
・孫=2世七五三の次男逸平が「高砂」の浦人、
・曽孫=茂の長男が「靭猿」の小猿。

もう40年近い昔の話ですが、14世千五郎(1972生)の「靭猿」の小猿を見ました。
一昨年末に閉場した大阪能楽会館でした。
猿引は3世千作だったと思います。
「今は昔」です。
本日の「靭猿」を懐かしく感慨深く拝見しました。
いつか蓮くんが大名を演じるのを、何とか見てみたいものです。



本日は、こんな感じで出かけました。
20190103 1
コーディネートの詳細は、またいつか後日に。


本年もよろしくお願い申しあげます。




 「コーディネート」12月のまとめ 

2018/12/29
こんにちは。
fumikoです。



押し詰まって参りました。
今年最後の記事は、12月のコーディネートのまとめです。

今月は、日付順ではなくて、私のお気に入り順に並べてみようと思います。

1 12月18日 南座顔見世(夜)
20181218 1

2 12月21日 日本舞踊の稽古
20181221 1

3 12月3日 日本舞踊の稽古
20181202 2

4 12月17日 お茶の月例研究会
20181216 4

5 12月23日 日本舞踊の稽古
20181223 1

6 12月26日 日本舞踊の稽古
20181226 1

7 12月22日(記事24日) 大槻能楽堂
 20181222 1

8 12月6日 きもの教室(Aクラス)
20181204 4

9 12月17日 きもの教室Bクラス
20181214 4

10 12月8日 お茶の週稽古 
20181208 3

11 12月15日 日本舞踊・お茶の稽古
20181215 3  
 
12 12月27日 日本舞踊の稽古
20181227 1

こうして並べようとすると、厳密には順序はつけられないということがわかりました。
12番目のコーディネートも、可愛らしくて大好きですから。
なので、まあだいたい、です。



本年の記事は、これを最後とさせていただきます。
来年は1月3日から再開の予定です。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。







 片岡リサさん、山村若有子さん、文化庁「芸術祭」優秀賞受賞 

2018/12/28
こんにちは。
fumikoです。


本日は、大阪市内でも雪が降ったとのこと。
初雪です。
私は外出しなかったので気がつきませんでしたが・・・。


ところで、本日の朝刊に、「芸術祭」の受賞者が掲載されていました。

「芸術祭」は、1964(昭和21)年から文化庁(文化庁設置前は文部省)の主催により、毎年秋に行われている芸術の祭典です。
もちろん参加するのにも、審査があるそうですよ。
8部門286件が審査対象で、各部門〈大賞〉〈優秀賞〉〈新人賞〉他の合計は40件です。


私が注目したのは、次のお二人です。
おめでとうございます!

文化庁のサイトから、受賞対象と受賞理由を引用させていただきます。
◆片岡リサ 音楽部門〈優秀賞〉
・受賞対象:「片岡リサ20周年記念箏リサイタル」の成果
・受賞理由:「箏独奏曲の変遷」を副題に、古典1曲、宮城作品2曲を選曲し、異なる音楽様式を的確に弾き分け、歌い分けた高度なテクニックと芸術性は、観客を魅了した。
全曲を十三絃箏で演奏し、学究にも裏付けられた優れた解釈力は、楽器の特徴を熟知したしなやかさと緻密な構成感の両面兼ね備えた希有な演奏であった。

◆山村若有子 舞踊部門〈優秀賞〉
・受賞対象:「山村若有子リサイタル」の成果
・受賞理由:山村若有子はリサイタルにおいて、地歌「淀川」、長唄「賤機帯」という川二題に素踊りで挑み、舞いと踊りをしっかり勤め分けた。
ともに抑制された動きの中に洗練された美しさを見せ、「淀川」では水辺の遊女を情緒がこぼれるように、「賤機帯」では二人立ちの振りを一人で踊り、子を失った母の思いを表現し尽くした。


片岡リサさんは、友人が三絃・箏・胡弓を師事しているので、数年前から演奏会によくうかがっていました。
受賞理由にもありますが、いつも「観客を魅了する」演奏です。
その上、歌はベルカント唱法(いわゆるイタリア式の歌唱法)で、これまたビックリするほど素晴らしいんですよ。


山村若有子さんは、山村流のホープ。
国立劇場(東京)での「京阪の座敷舞」という舞踊会に今年も出演されました。
素顔は、目立つことなく、いつもお優しい微笑みの方。
舞踊家としては長身ですが、その伸びやかな舞いは、魅力の一つです。
今秋のリサイタルにうかがえなかったのは残念ですが、まだお若いので、これから何度でも十分に見せていただけることでしょう。




昨日、正月花の教室に行きましたので、花だけは正月準備完了です。
20181227 4
・枝若松
・千両
・梅図合い

「図合い」とは「①木の若い枝②生えたばかりの若木」(日本国語大辞典)のこと。
恥ずかしながら、私は全然知らない言葉でした。
「私の電子辞書(広辞苑第5版。古すぎる?)にもない!」は、下手な言い訳でしょうか?



では皆さま、明日も寒いようです。
どうかご自愛ください。




 ポリ絹地大島紬ふう・絞り名古屋帯で、正月花と日本舞踊の稽古へ 

2018/12/27

こんにちは。

fumikoです。



本日は、日本舞踊の稽古でした。

その前に、正月花の教室にも行ったので、慌ただしい一日でした。


本日のコーディネートです。

●着物は、「川島織物セルコン」の焦げ茶ポリ絹地大島紬ふう。

20181227 2

ポリ70%絹30%の着物で、洗濯可です。

「ももよくさ」というシリーズです。


花の教室にきもので伺ったのは初めてでした。

いくら洗える着物とは言え、先生や先輩方が心配してくださるので、せめて袖止めが必要だったと反省です。


2009年購入。


●帯は、濃い赤綸子地絞りの雲柄名古屋帯。

20181227 3

縁あってわが家にやって来た帯です。

かなり古い帯だと思います(昭和?)が、ふっくらした絞りですので暖かみがあります。


●帯揚げは、薄グレー無地縮緬。

本日の帯の場合、もう赤は不必要です。

20181227 1 


●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に紫自然石。




明日は、近畿北部は雪とのこと。

皆さま、どうかご自愛くださいませ。





 「千總」飛び柄小紋・塩瀬丸に花文名古屋帯で、日本舞踊の稽古へ 

2018/12/26

こんにちは。

fumikoです。




本日は、日本舞踊の稽古でした。


コーディネートです。

●着物は、京都「千總」支子(くちなし)色縮緬地ひさご飛び柄小紋。

20181226 1

11月24日と同じです。


今までは、お茶の研究会などに着ていた着物です。

この色は、あと何年着られるか?

そう考えると、日本舞踊の稽古にもどんどん着ようと思いました。


2002年購入。


●帯は、黒塩瀬地丸に花文名古屋帯。

20181226 2

10月20日、2日と同じです。

小紋に染帯は、日本舞踊の稽古の定番です。


●帯揚げは、白地に濃い赤の飛び絞り紋縮緬。

私の、いつもの、です。


●帯締めは、東京上野「道明」冠組(ゆるぎぐみ)海老茶。

12月20日と同じです。

赤味を足しました。




前回から、地唄「黒髪」と地唄「芦刈」を稽古していただいています。

今は新鮮な「芦刈」に心奪われていますが、「黒髪」をほったらかす訳にはいきません。


素人の「いい加減」を発揮して、ともに頑張ります!








 「川勝」亀甲重ね小紋・「勝山」引き箔橫段名古屋帯で、大槻能楽堂へ 

2018/12/24

こんにちは。

fumikoです。




一昨日は、大阪大槻能楽堂に出かけました。

友枝昭世の能「藤戸」他です。

(よろしければ、2018/12/22の記事をご覧ください)


その日のコーディネートです。

●着物は、京都「川勝」濃墨縮緬地亀甲重ね飛び柄小紋。

20181222 4

12月20日と同じです。


生地のとろみが心地よくて、また着てしまいました。


地味な色の小紋ですが、左の胸元から上前に流れるように柄があって、そういう意味では華やかです。

柄の名は「亀甲重ね」とありましたが、「破れ亀甲」とも言うべきでしょうか。

硬さと面白さのバランスの良い柄だと思います。


ほんの少し金彩もあって、普段着よりは格上。

能鑑賞にはちょうど良い加減だと思います。


2018年購入。


●帯は、京都「勝山」のグレーベージュ地引き箔橫段名古屋帯。

20181222 5

10月23日、11日と同じです。


本日の着物にこの帯を合わせると、男前度が上がります。

私は少し恥ずかしいのですが、能楽堂にはピッタリのような気がします。


●帯揚げは、白地吹き寄せ柄鬼シボ縮緬。

12月2日と同じです。

シボのふんわり感が、今の季節に合うと思います。

20181222 1


●帯締めは、東京上野「道明」冠組(ゆるぎぐみ)青朽葉(あおくちば)。

これも12月2日と同じです。


本日の着物に濃い色を合わせると、男前すぎて、私には無理。

と言って、赤やピンクも雰囲気に合いません。


これしかない、と思いました。




上町筋の紅葉が、美しかったー。

20181222 6


木々たちは、今年の9月の大風で、根こそぎ倒れたり枝を折られたり、散々な目に遭いました。

まだまだ傷の癒えない中なのに、美しく色づいて、来る春の命を約束しているようです。


ありがたいことです。





 蛍ぼかし小紋・紬地更紗柄染名古屋帯で、日本舞踊の稽古へ 

2018/12/23

こんにちは。

fumikoです。





本日は、日本舞踊の稽古でした。


コーディネートです。

●着物は、白茶縮緬地蛍ぼかし小紋。

20181223 1  

11月10日、10月26日(記事29日)、21日と同じです。


本日これに決めた理由は、単純です。

稽古の後、これを購入した店の歳末セールに行こうと思ったから。

他社で購入した着物で行くのは、何となく気が引けます。


2014年購入。


●帯は、白紬地更紗柄染名古屋帯。

20181223 3


これを選んだ理由も、着物と同様です。

本日の着物にこの帯を合わせたのは多分初めてですが、悪くない、と思います。


セールは、幸か不幸か戦果無しでした・・・


2012年購入。


●帯揚げは、水浅葱地に赤の飛び絞り綸子。

帯が白地なので、水浅葱地にしました。


●帯締めは、東京「平田組紐」の白に紺と茶の左右振り分け丸組。

ずいぶん前のことですが、百貨店の催事であれこれ迷っていたら、「これが便利だよ」とその店のおじさんが勧めてくれました。

確かに、本日も帯揚げの水浅葱と赤にマッチしました。


サイトを見てみると、どうもそのおじさんは2代目平田竹峯さんだったようです。

ありがとうございました。





地唄「芦刈」の稽古を始めました。

6月に、小さな会に出演予定です。


まだまだ「黒髪」も未完成ですが、完成を待つと一生次に進めません。

素人には、ある程度の「いい加減」が必要です。






 大槻能楽堂自主公演、能「藤戸」 

2018/12/22

こんにちは。

fumikoです。




本日は冬至ですね。

一年の中で日照時間が最も短い日、つまり、太陽の力が一番弱まった日。

言い換えれば、この日を境にV字回復ということです。

「一陽来復」とも言います。

要するに、みんなが上昇運に転じる日。

柚やカボチャを食べる日とされていますが、食べなくても大丈夫ですよー!



さて、本日は大阪大槻能楽堂に行きました。

第659回大槻能楽堂自主公演「能の魅力を探るシリーズー西国旅情ー」です。


本日のプログラムは、

・お話し「春の湊の行く末」村上湛

・狂言「福の神」

・能「藤戸」



能「藤戸」のシテ友枝昭世(1940-)は喜多流の能楽師です。

昭和に活躍した友枝喜久夫(1908-1996)の長男。

2008年、重要無形文化財保持者に各個認定(人間国宝)。

2011年、日本芸術院会員。


今、一番チケットが取れない能楽師、と聞いたことがあります。

実は昨年も大槻能楽堂に来られたのですが、気がついて電話したときはすでに完売でした。


リベンジの今年は、何とか「おー1」を入手できました。

20181222 3

壁際の席ですが、橋掛かりもよく見えます。



能「藤戸」の友枝昭世が、本当に素晴らしかったと思います。

台詞は、まるで朗読劇を聞くような感覚でした。

緩急、強弱、高低。

思わず「上手い」と、プログラムに書きました。


所作は、緊張感が途切れず、しかも開放感があります。

この開放感は、能を観る中で、私にとって初めての感覚でした。


ストレートにこちらに訴えてくる力、でしょうか?

母が盛綱に「我が子返させ給えや」と突進するところや、

漁夫の霊が最後に杖をぱたりと落として指先を静かに合わせる姿など、

忘れられません。