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fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(難波市民学習センター)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
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 大槻能楽堂「能装束虫干し見学会」 

2018/08/15

こんにちは。

fumikoです。




昨日は、大槻能楽堂「能装束虫干し見学会」に行きました。

20180815 5 


私はサポートクラブ会員なので、午後の部に行きました。

午後は、2階の楽屋にも案内してくれるんですよ。


倉庫にあるものを全部出すのは大変な作業とのこと。

でも、その作業のおかげで、どんな面や装束があるのかを頭にたたき込むことができるのだそうです。

重要な修業の一部なのですね。 



サポートクラブ会員限定で、1階は写真撮影OKでした。

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(面)

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(頭・鬘・扇)

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(鬘帯・腰帯)

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(唐織)

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(縫箔)

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(長絹・半切)

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(法被・大口)

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(狩衣)


解説は、能楽師の方がしてくれました。
修業のことや本番の思いなどを交えてお話ししてくださって、
本当に興味深くお聞きしました。



次の能公演が、ますます楽しみです!






 白地蚊絣夏塩沢紬・荒紗八寸名古屋帯で、「西郷どん」と・・・ 

2018/08/14

こんにちは。

fumikoです。 



本日は、大阪歴史博物館に行きました。

NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」です。


ドラマの人気を裏付けるように、たくさんの人出でした。

西郷隆盛と、彼にかかわった人々にまつわる資料が展示されています。

20180814 1


私の、明治維新前後の知識がいかにいい加減か、痛感させられました。

今の私たちの暮らしは、この時代のおかげですよね。

まして、私の父は明治生まれ。

明治150年を機に、もうちょっと勉強しなくちゃ・・・




本日のコーディネート。

●着物は、白地蚊絣夏塩沢紬。 

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かなり透けるので、盛夏向きです。

20年以上前の着物ですが、左右の袖を入れ替えるなどの手入れをしながら、大事に着ています。


1997年購入。


●帯は、薄茶地格子柄荒紗八寸名古屋帯。

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「荒紗」と言う言い方は一般的ではないかも知れません。

とにかくすごく透けているという意味です。


本日の着物に合わせて購入しました。


素材は絹です。

麻に比べるとずいぶん締めやすいんですよ。


1997年購入。


●帯揚げは、白地に黒の小さい飛び絞り紋縮緬。

あまり他の色を使いたくないと思ったので、これにしました。


●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に自然石帯留め。

これも、あまり他の色を使いたくないと思いました。




さて、本日の午後は、ここに寄りました。

20180814 4 


大槻能楽堂の「能装束虫干し見学会」です。

1階は写真OKでした!

(午後の部、サポートクラブ会員のみ)



また後日ご紹介しますねー。







 地唄「黒髪」 

2018/08/13

こんにちは。

fumikoです。




本日は、地唄「黒髪」についてです。



【歌詞】

黒髪の

結ぼれたる思いをば

解けて寝た夜の

枕こそ

ひとり寝る夜の

仇枕

袖は片敷く夫(つま)じゃというて


愚痴な女の

心も知らで

しんと更けたる

鐘の声

夕べの夢の

今朝さめて

ゆかしなつかし

やるせなや

積もると知らで

積もる白雪




享和元(1801)年刊『新増大成糸のしらべ』初出。


同名の長唄もある。

これは、歌舞伎のメリヤス(下座音楽)に用いられたもの。

(辰姫という女性が、正妻への嫉妬の念に悩みながら髪を梳く場面)


上方の地唄が江戸長唄を取り入れたのか、あるいはその逆か、成立の前後はわからないが、

歌舞伎音楽と地唄の密接な関係を知ることができる。


現在も、上方歌舞伎の「四谷怪談」髪梳きの場の下座に用いられている。


雪の積もる静かな夜、片袖を夫に見立てて独り淋しく寝る女の思いをうたった「艶もの」の代表的な上方の舞。

「夫じゃというて」のあとに、長唄にはない長い合の手が入り、舞の見せ場となっている。


以上は、下を参考にさせていただきました。

(編著者:岡田万里子)

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故中村勘三郎が勘九郎時代、大阪中座で演じた「四谷怪談」のお岩さんを思い出します。

本当に美しくて悲しくて涙の止まらないお岩さんでした。


あのときも下座で「黒髪」が演奏されていたのでしょうか?

そこまで覚えていないのが残念です。




なにはともあれ、

地唄「黒髪」を稽古するからには、

恋にやつれた女の哀れさや、だからこその艶やかさを舞いたいものです。


あくまでも

「目標は高くっ!」

です。






 白地絽縮緬小紋・麻薄水色無地八寸名古屋帯で、日本舞踊稽古へ 

2018/08/12

こんにちは。

fumikoです。




本日は、日本舞踊の稽古でした。

2日連続です。


あまり取っかえ引っかえ着物を変えるのも、ナンカ恥ずかしい・・・


ということで、着物は昨日と同じにしました。

20180812 3 

この着物は、裄が長めなので、稽古に向いています。


帯は、麻薄水色無地八寸名古屋帯。

気楽な帯です。



●本日のおまけ

自宅のベランダで木槿(むくげ)が咲きました。

3輪目です。

20180812 1 

水やり直後なので、コロコロした水滴が可愛らしい。



今年はこれが最後かも?







 白地絽縮緬小紋・生成り色紗献上博多帯で、日本舞踊の稽古へ 

2018/08/11

こんにちは。

fumikoです。




本日は、日本舞踊の稽古でした。



早速ですが、本日のコーディネート。

●着物は、東レシルック白地水辺の秋草模様絽縮緬小紋。

20180811 2 

7月14日(記事7月17日)と同じです。


絽縮緬は、6月と9月がもっともふさわしい生地ですが、

現在では7月・8月も許容範囲とされています。


私は、これは白地なので7月・8月によく着ます。


2011年購入。


●帯は、生成り色紗献上博多帯。

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7月14日、9日、5日、6月29日、28日と同じです。
何でもない帯ですが、役に立つ帯です。

2014年購入。

●帯揚げは、白地にピンクの飛び絞り紋縮緬。
8月8日、7月23日と同じです。
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●帯締めは、黒地に赤のラインの真田紐に黒と緑のガラスの帯留め。
8月1日、7月22日と同じです。




地唄「黒髪」を稽古しています。

本日で5回目。

一応最後まで振りを教えてもらいました。


腰を落としてジワーっと動くのは、結構大変です。

そもそも地唄舞とはそういうもの。

でも、これは予想以上でした。


筋力増強を考えなければなりません。


暑いのを理由にして腹筋やスクワットなどをサボっていましたが、

もう一度頑張ります、


はい。




 8月11日「山の日」 

2018/08/10

こんにちは。

fumikoです。




明日、8月11日は「山の日」です。


祝日となったのは、2016年から。

だから3回目ってことですね。


まだまだ馴染みがありません。

新しいことが覚えられないのは、老人の証拠?


いやいや、今年は土曜日だもん、誰でもよー!

と誰かが慰めてくれました・・・





俳句の世界では、四季の山の姿について、次のような季語があります。


春=山笑う

夏=山滴る

秋=山粧う

冬=山眠る


俳句の擬人化は難しいし、私はあまり好きではありませんが、

「山笑う」と「山眠る」は例外。

スケールの大きさに驚きです。


それらに比べると、

「山滴る」と「山粧う」はちょっと凡庸かも知れませんね。




現実の山は無縁だと思っていたら、

何と、知人が今年の春に、長野県筑北村に移住しました!

20180810 2 

(「筑北村ふるさと納税」のサイトよりお借りしました)

こんな、人口5,000人弱の山に囲まれた村です。


日々の暮らしの中に北アルプスの山々があるとのこと。


毎日が山の日ですね!







 菊華菱格子文袋帯(洛風林) 

2018/08/09

こんにちは。

fumikoです。




本日は、小さな発見をしました。



何気なくどこかの呉服店のサイトを見ていたときです。


商品として、ある袋帯の写真がありました。

「菊華菱格子文」洛風林、とあります。


生成り地に白の菊がきれいだなー、と思いました。

さらにジーッと見ていて、


アレ?

この帯??

私のと色違い???



箪笥へ急いで、写真と見比べたら、やっぱり色違いでした。

下は私の帯です。

2005年購入。

20180809 1


菱格子の中の6弁の花も同じですから、間違いありません。

私の帯は、墨黒地に金の菊です。


へー。

「菊華菱格子文」という名前だったんですね。




下は、今年の日本舞踊の新年行事のとき。

着物は、一つ紋付き訪問着です。

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名前を知ると、急にこの帯が生き生きと息づいているように感じてきました。





 「東レシルック」黒地夏紬・秋の草花模様絽塩瀬名古屋帯で、礼法授業と「きもの教室」へ 

2018/08/08

こんにちは。

fumikoです。




昨日は、「きもの教室(Aクラス)」でした。

「きもの教室」は夜。


午前・午後は装道礼法きもの学院礼法高等師範科の授業でした。

午前は座学でずっと正座です。

午後は茶道の実習でしたが、これもほとんど正座。


なかなかハードな一日でした。



そんな昨日のコーディネートです。

●着物は、東レシルック黒地夏紬。

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8月1日と同じです。


ずっと正座であることは予想できていたので、東レシルックにしました。

夜になっても、シワはほとんど気になりません。


この着物は、70%はポリエステルですが30%は絹です。

あまり暑くないんですよ。

よく透けるので盛夏向きです。

残念ながら、現在はこのタイプはないようです。


2000年購入。


●帯は、砂色地秋の草花模様絽塩瀬名古屋帯。

20180808 2 


太鼓部分は、撫子(なでしこ)・桔梗(ききょう)・芒(すすき)、

前は、撫子・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)です。


これに萩と葛(くず)が加われば「秋の七草」ですね。


これを購入した頃は、こんな夏の染め帯もたくさん種類がありました。

今は昔の物語りです。


1997年購入。


●帯揚げは、白地にピンクの飛び絞り紋絽縮緬。

帯の花柄を邪魔しないもの、と思って選びました。

衿・足袋と呼応する白は万能です。

7月23日と同じです。


●帯締めは、夏用白に赤の点々。

(と私は呼んでいます)

7月21日と同じです。


これも白。

この何気なさが好きです。





本日は、ベランダで木槿(むくげ)が咲きました。

木槿は一日花です。

20180808 1 


庭ならもっと大きく育つのでしょうが、ベランダではなかなか難しいです。

そんな中、今年やっと2輪目。


木が小さいので、花も小ぶりです。


「身の丈に合った生き方」とは、このことですね。






 教室だより2018/08/07 

2018/08/07

こんにちは。

fumikoです。




本日は、「きもの教室(Aクラス)」でした。


「きもの教室」は、

基本は月に1回で、

Aクラスは火曜日たまに木曜日、

Bクラスは金曜日たまに木曜日。

受講料1回2000円。

着物と帯の貸し出しは無料です。

場所は、難波市民学習センター(OCAT4階)和室。

内容は、主に外出着の着装ですが、ご要望に応じます。

お抹茶つきです!

定員5名。

いつからでも始められますが、4月または10月がお薦めです。

できれば、始めた月から1年は続けましょう。

午後6時45分から約2時間ですから、お仕事帰りにピッタリですよ。


開催日や持ち物など、詳細はコメントにてお問合せくださいませ!




本日は、HさんとFさんが出席されました。


本日のポイントは、

●名古屋帯


気をつけたいところだらけですが、

その内のいくつかを挙げておきましょう。


一巻き目の始めで帯板を入れて、一巻きしたら帯の下線をジワーッと締めましょう。


二巻目は一巻き目に添わせて、右手のタレをまたジワーッと締めましょう。

このとき、左手の手先は動かさない程度です。

左手を強く引くと、右脇で一巻き目と二巻目がそろいません。


とにかく、締めるのはジワーッと、です!


枕を背中に当てた後は、枕の紐を持って、グイグイグイと前に引きましょう。

枕を背中に感じたら、自然と姿勢もよくなりますよ。


また、枕の紐は前で結んだ後、帯の中にしっかり押し込みましょう。

そのために、伊達締めは少し下の方に締めています。

帯揚げを入れるスペースができます。

ここで手を抜くと、帯揚げがワンサカ出てきますよ。


太鼓のタレ先の長さの基本は人先指の長さくらい。


手先を太鼓の中(立ち上がりの外側)に入れるときは、

太鼓の決め線に手先の下線を合わせましょう。


帯締めを締めたら、完了です!



本日はお二人とも、帯を2回稽古しました。

太鼓が格好良くできましたね。

20180807 2 

右の方は、着物は浴衣です。

良い柄ですね。

暑い時期に名古屋帯の稽古をするとき、これは良い方法です。

冷房ガンガンでも、汗だくですから。



いつものように、最後はお抹茶の時間です。

お菓子は、兵庫県赤穗「播磨屋利休」の「塩味饅頭」とスイカ型ゼリー。

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お茶は、いつもの大阪池田「三丘園」の「雲井の白」。



床の花は、

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・竜胆(りんどう)

・女郎花(おみなえし)

・吾亦紅(われもこう)




本日は「立秋」なので、秋の花を選びました。






 青もみじ飛び柄絽小紋・網文すくい八寸帯で、「宝塚」花組公演へ 

2018/08/05

こんにちは。

fumikoです。




本日は、宝塚大劇場に行きました。

宝塚歌劇花組公演「MESSIAH(メサイア)」と「BEAUTIFUL GARDEN」です。


私にとっては、何年かぶりの「宝塚」でした。



「メサイア」とは救世主のこと。

天草四郎のお話です。



トップの明日海りおの演技力のおかげでしょうか、「天草の人の、心の内に神はいる」なんて言われたら、思わずウルウルしてしまいました。



本日のコーディネートです。

●着物は、藤グレー地青もみじ飛び柄絽小紋。

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写真では藤ピンクに見えますが、藤グレーです。

三本絽のスケスケなので、盛夏の着物。


2000年購入。


●帯は、京都「まこと織物」生成り色すくい網文八寸名古屋帯。

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8月1日と同じです。

本日はB席でしたので、あまり気張らない帯にしました。


1997年購入。


上の着物に合わせたのは、多分初めてです。

18年間も、箪笥の中でにらみ合いを続けていたとは!


●帯揚げは、白地に濃い赤の桔梗型飛び絞り絽。

濃い赤が、帯の柄の色と同じなのは面白くなかったかも?

帯留めに色々な色が入っているので、次回はそれを参考にいたしましょう。


●帯締めは、黒細紐2本に大阪「藤村トンボ玉店」の「まじり玉中玉」帯留め。20180805 3 

7月23日と同じです。





本日の「メサイア」では、天草四郎は実は「夜叉王丸」という倭寇(=海賊)の頭目だったという設定です。

東シナ海の嵐の場面では、舞台を横に走る2枚の長い布が大波を表現していました。

これは、歌舞伎でよく見る演出です。


その布がブルーのシフォン、というところが実に宝塚的で、美しい!



宝塚歌劇、また行かなくっちゃ!!








 黒地細縞小千谷縮、麻八寸名古屋帯で、お茶の週稽古へ 

2018/08/04

こんにちは。

fumikoです。




本日は、お茶の週稽古でした。


風炉は琉球風炉。

表千家六世家元覚々斎の好みとのこと。

朝鮮風炉よりぽってりしたフォルムです。


敷板は丸。


釜は姥口(うばぐち)。

少し浅めの釜でした。


水指は、平水指割蓋。

内側に、素晴らしい波の絵が金で描かれていました!


本日は、水指の蓋の上に杓と蓋置きを残しました(入り飾り)。

袱紗を残しても良いのですが、ガラスの蓋置きが夏らしいと思いましたので、杓と蓋置きを残すことにしました。


いつも素敵な道具を用意してくださる先生に感謝です。




本日のコーディネートです。

●着物は、黒地細縞小千谷縮。

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7月22日、20日、15日、3日と同じです。

やはり小千谷縮は稽古着の定番です。


2012年購入。


●帯は、麻生成り色地八寸名古屋帯。

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7月22日と同じです。


ウーン、締めにくいし、形の決まらない帯です。

ずっと敬遠していました。

慣れたら何とかなるかしら?


2011年購入。


●帯揚げは、カーキ色地小紋柄絽縮緬。

絽縮緬ですから透け感はあまりありませんが、本日は色で選びました。

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●帯締めは、緑に白のライン平打ち。

7月17日、7日と同じです。





着物も帯も、帯揚げも帯締めも、新しい物は何一つありません。

でも、このコーディネートは、本日が初めてです。


古くて新しい。


このパラドックスは、コーディネートにも通用するようです。









 能「田村」と坂上田村麻呂 

2018/08/03

こんにちは。

fumikoです。




本日は、一昨日の「薪能」で見た、能「田村」についてです。

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京都清水寺。

満開の桜のもとに一人の少年がいた。

それは、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の霊の仮の姿だった。


田村麻呂の霊は在りし日の姿で現れ、

東国の叛乱を鎮めた武勇を語り、

観音の霊験を湛えるのであった。


というのが、超あらすじです。


シテは上田拓司。

気品のある田村麻呂でした。



その田村麻呂について少し。


坂上田村麻呂は、平安時代初期の武将です。

高校時代の日本史の教科書には、4行の説明がありました(今も持っているんですよ!)。

このころ(平安初期)、東北地方で蝦夷(えみし)が再び勢力をもりかえし、各地で反乱をおこしたが、桓武天皇は3度にわたって兵を発しこれを打たせた。

なかでも第3回目の征討において、征夷大将軍坂上田村麻呂は大きな働きを示し、802(延暦21)年鎮守府を多賀城から北方の胆沢(いざわ)城に進めた。

(三省堂『日本史』昭和46年発行)


教科書はこれだけ。

でも、その他のエピソードが面白いんです。

(最近の教科書には、アテルイやモレの記述もあるらしいです)


坂上田村麻呂は、武力が優れていることで有名でしたが、実際には、智謀にも長け、力だけではなく精神的に蝦夷の首領アテルイを負かすことを考えていたようです。


胆沢は、実は、アテルイの本拠地。

胆沢の実効支配を目指していることを、胆沢地方にいるアテルイ軍に堂々と知らしめたのです。


802年、アテルイと副将格のモレは500人の兵を連れて降伏。

同年、坂上田村麻呂はアテルイ・モレを連れて平安京に戻ります。


平安京で、貴族達がアテルイ・モレの処刑を宣告したとき、

坂上田村麻呂は「今後の東北地方はアテルイに任せるべき」

と、反対しました。


それは、約10年間ひたすら蝦夷と向かい合って生まれた、アテルイに対するリスペクトと、

平安京遷都と長引く蝦夷遠征で疲弊した民の存在を考えて、徹底抗戦を避けたいとの思いがあったのでしょう。


そんな思いも及ばず、アテルイ・モレは処刑されました。

今は、京都の清水寺に追悼碑があるとのことです。

(「大人になって学びたい日本の歴史」「戦国武将列伝」などのサイトを参考にしました)



清水寺は、坂上田村麻呂が自らの邸宅を仏殿に寄進して、十一面観世音菩薩を祀ったのが始まりとされています。

坂上田村麻呂と清水寺は、そんなご縁があったのですね。


能「田村」の場所が、清水寺でなければならない理由がわかりました。




歌舞伎NEXT「アテルイ」では、坂上田村麻呂を中村勘九郎が演じていますね。

アテルイは市川染五郎(現松本幸四郎)です。


NHKのドラマ「火怨~北の英雄アテルイ伝」(2013)では、坂上田村麻呂は大沢たかお。



どちらも、残念ながら見ていません。

ご縁があれば是非見てみたいものです!





 兵庫県公館「所蔵品展」~長田神社「神戸薪能」へ 

2018/08/02

こんにちは。

fumikoです。




昨日は、神戸の兵庫県公館「所蔵品展」に行きました。



下は、小磯良平原画のタペストリーです。

(人物のスナップ写真はOKでした)

3階南ロビーにあります。


このタペストリーは、故小磯良平画伯が開館を記念して描いてくださった原画を元に、約100日かけて25倍に拡大して織ったものです。

京都の西陣織(つづれ織り)で、経糸が麻、緯糸が絹で織り込まれています。

(会館配布の美術品一覧より)

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小磯良平(1903-1988)は昭和期に活躍した洋画家です。

神戸市生まれ。

受章は、1983年文化勲章、など多数。


肖像画、特に群像を多く描いたことで知られています。


ところが1階大会議室の外の「部屋の一隅」という絵には人物がいません!

その名の通り、部屋の隅に椅子があるだけ。

しかも、抽象画っぽい!


いらしたら、是非見てみてくださいね。




さて、その後に伺ったのは、

「長田神社」の「神戸薪能」です。

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第49回とのこと。

薪能の走りだったんですね。


午後6時に境内に入ると、仮設の舞台ができていました。

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この状態で仕舞が3番と狂言「飛越」が上演されました。


だんだんと日が暮れて、火入れ式。

舞台の周りの3つの篝火とたくさんの提灯(電灯)に灯が点りました。

20180802 4


下の写真は、終演後です。

20180801 3


篝火と提灯の明かりの中で演じられる能は独特の雰囲気がありますね。

演目は「田村」でした。


内容や感想はいつかまた。









 「東レシルック」黒地紗紬・網文すくい八寸名古屋帯で、神戸へ 

2018/08/01

こんにちは。

fumikoです。




本日は、神戸に行きました。

「兵庫県公館所蔵品展」です。


県政150周年記念事業で、小磯良平や東山魁夷など兵庫ゆかりの芸術家の作品を150点展示しています。

案内の女性によると、毎土曜日に公館の公開はしているそうですが、これだけの作品を一挙に公開することはないとのことでした。


作品ではありませんが、一番の「へー」は兵庫県知事のこと。

なんと、初代は伊藤博文なんですね。


4代には、あの外交で有名な陸奥宗光も名を連ねています。

と言っても、2代・3代、そして4代の陸奥も、就任から退任が明治2年のほぼ1ヶ月間! 

維新直後のドタバタだったのでしょうか?



本日のコーディネートです。

●着物は、東レシルック黒地紗紬。

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70%ポリエステル、30%絹のタイプです。

良く透けるので、盛夏向きです。


2000年購入。


●帯は、京都「まこと織物」生成り地すくい網文八寸名古屋帯。

20180801 2

これもよく透けます。


1997年購入。


●帯揚げは、白に薄青の大ぼかし地に朱の千鳥型飛び絞り絽。

絽目が細かいので、これもスケスケ。


朱の千鳥があまり出ないようにしました。


●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に黒と緑のガラスの帯留め。

夏にヘビロテのひとそろいです。




「兵庫県公館所蔵品展」は、今月11日まで。

20180801 4

3階の明治の香り漂う迎賓館の各部屋も素敵でした。

入館無料ですから、お近くの方は是非どうぞ。



その後、行ったのはこちら。

20180801 3


さて、ここはどこでしょう・・・?


答え合わせは後日ね。





 「コーディネート」7月まとめ 

2018/07/31

こんにちは。

fumikoです。





7月は、西日本豪雨、酷暑、台風12号と、自然災害に見舞われた日々でした。

特に、西日本豪雨では11府県・186市町村が大雨特別警報の対象になったそうです(本日毎日新聞)。


改めて、被害を受けられた皆様に、心からお見舞申しあげます。


本日は、7月のコーディネートのまとめです。

1 7月1日(記事7月8日) 山本能楽堂「能活」

20180701 1


2 7月2日(記事7月9日) お茶指南

20180709 3


3 7月5日(記事7月6日) 「きもの教室」

20180705 6


4 7月7日 お茶週稽古・日本舞踊稽古

20180707 3 (2)

 

5 7月13日 大槻能楽堂「ろうそく能」

20180713 2


6 7月14日(記事7月17日) お茶週稽古・日本舞踊稽古

20180714 1


7 7月15日 お茶月例研究会

20180715 3


8 7月16日 大阪高島屋「山村御流いけばな展」 

20180716 4


9 7月19日(記事7月24日) 「きもの教室」

20180724 1


10 7月20日 日本舞踊稽古

20180720 1


11 7月21日 お茶週稽古

20180721 3


12 7月22日 日本舞踊稽古

20180722 3


13 7月23日 山本能楽堂「とくい能」

20180723 1


14 7月29日 日本舞踊夏季講習会

20180729 1   




明日から8月。

葉月ですね。


皆様にとって、これからも良い日が続きますように!





 日本舞踊の夏季講習会 

2018/07/30

こんにちは。

fumikoです。




昨日は、日本舞踊の夏季講習会でした。


講習の課題曲は、地唄「明治松竹梅」という曲です。

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いただいた案内状によると、

本年は明治維新より150年にあたっていますので、このたび、ご宗家が新しく振り付けされました。

明治天皇・昭憲皇太后・大正天皇・貞明皇后の新年の御詠から、松・竹・梅を詠んだ歌を歌詞として選び、

箏の高低二重奏として菊塚検校によって作曲されました。

「オルゴール調子」と呼ばれる特殊な調絃法を取り入れるなど、新しい方法を試みた曲。

名曲として知られる「松竹梅」の明治版といえましょう。

とあります。


当日の家元の話では、明治35年に作られたとか。

大正天皇が皇太子だった頃ですね。



課題曲は、ご覧のように「梅」の部分です。

全曲は、「松・竹・手事・梅」の4部構成らしいです。

これだと、多分20分くらいの曲でしょう。



国立文楽劇場から、明治150年にちなんだ舞を舞って欲しい、という要請があったとのこと。

10月の「舞の会」(東西名流舞踊鑑賞会)では、全曲を見せていただけそうです。




ちなみに、皆さんは明治維新から150年って、意識していましたか?

私は、恥ずかしながら、「へー」でした。


よく見たら、これにも角書きに「明治維新150年」がありました。

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7月28日(土)~9月17日(月・祝)、

大阪歴史博物館です。


ここのレストランは美味しい、と聞いたことがあります。


是非、行かなくっちゃ!






 東レシルック絽付下げ・「若松」夏なごや帯で、日本舞踊講習会へ 

2018/07/29

こんにちは。

fumikoです。





本日は、JR難波駅からすぐの「ホテルモントレグラスミア大阪」で、日本舞踊の講習会でした。

私の稽古している流派の、家元主催夏季講習会です。


稽古と懇親会の2部構成でした。


本日のコーディネートです。

●着物は、東レシルック藤グレー地絽付下げ。

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(名札が斜めは、お許しくださいませ!)


私は三回目の参加ですが、着物はこれと決めています。

昨年は絽綴れ帯で。

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稽古は、宴会場で正座したりひざまずいたりするので、洗える着物が持って来いです。


お茶会の水屋手伝い用に購入したもの。

ここでこんなに役に立つとは思いませんでした。


2008年購入。


●帯は、京都「若松」の白地松唐草夏なごや帯。

ぼんやりした付下げを、この帯がランクアップしてくれる気がします。

先輩方に、「良い帯ね」と言っていただきました。

ウフフ。


2009年購入。


●帯揚げは、白地に濃い赤の桔梗型飛び絞り絽。

もっと赤が見えるようにしたはずですが・・・

 

●帯締めは、「道明」の高麗組「平家納経」シリーズ。

すごく良く締まります。

私の持っている帯締めの中で、最高のクオリティです。





稽古した曲についてなどは、また後日ね。






 浴衣の帯結びを復習しました 

2018/07/27

こんにちは。

fumikoです。




本日は、ある着装研究会に出かけました。

月に1回の実施ですが、私は4月以来の3ヶ月ぶりでした。


本日の科目は、浴衣で半幅帯の他装。

お若いお嬢様に結んであげたいタイプです。


自宅で復習しました。

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帯紐(三重紐)を使っています。
左右の羽は垂れ元、
右の羽の下は垂れ先、
左右の羽の上の小さな二つの羽は、手先です。


帯締めが必要です。
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浴衣ですから、細い紐が合いますね。
この紐は長めですから、飾り結びにしました。
ガラスなどの帯留めをするときは、帯留め用の短い紐を使いましょう。



私の「きもの教室」では、今は自装のみを稽古しています。
いつか他装の稽古もしてみましょう。

それは、自装のレベルアップにも役に立つし、
自分以外の誰かの「きれい」に関われるのは、「きもの」ならでは。

ビックリするくらい、嬉しいことですよ!





 能「土蜘蛛」、胡蝶の存在が面白い 

2018/07/26

こんにちは。

fumikoです。




先日、大阪「山本能楽堂」に行きました。

初心者も楽しめる能公演「とくい能」です。

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天神祭の前日、が毎年のお決まりのようです。

演目が「土蜘蛛」というのも、

抽選で天神祭の能楽船の乗船券が当たる、というのも。


昨年と違うのは、英語通訳付き、という点でした。


はじめの約30分間は、山本章弘氏の、能に関することや演目についての説明があるのですが、

氏の軽妙な語り口は、残念ながら通訳によって寸断されるので、切れ味はイマイチでした。


演目のあらすじは、上手の壁にプロジェクターで、日本語と英語で示されます。
これは、山本氏が準備のために退場した後、通訳の方が一人で日本語と英語で説明してくれました。
これもテンポが上がらず、少しだれ気味でした。

でも、「英語通訳付き」を実行することが大事なのでしょう。

インバウンドを考慮する姿勢は、日本の伝統文化にも必要なのだと思わされました。




さて、能「土蜘蛛」については、よろしければ2017/07/23・24の記事をご覧ください。

配役もほとんど同じでした。


今回、改めて面白いと思ったのは、胡蝶の存在です。


もちろん、昨年もこの可愛い胡蝶に魅力を感じました。

「小面(こおもて)」にまっ赤の唐織がチャーミング。

でも、話の筋には無関係のように感じていました。


しかし、胡蝶は

さても頼光例ならず悩ませ給ふにより。 典薬の頭より御薬を持ち。 唯今頼光の御所へ参り候。

と、「典薬の頭」からの薬だとハッキリ言います。


この言葉は、源頼光が権力者サイドであることを強調しています。


「土蜘蛛」が葛城山に台頭しつつある勢力で、

この演目が、それに対する牽制であるとするなら、

源頼光・独り武者の正当性を、胡蝶が物語の最初に示しているのです。



そーかー。

作者は不必要な人物なんか、登場させないよね・・・

と、今更ながら、気がついた次第です。




日本の伝統芸能は、同じものを何度も見て、やっと解ることがたくさんあります。

文楽も歌舞伎も日本舞踊も、たぶん落語や講談も。


能や狂言もしかり。



能はまだまだ初心者だから、これからも忙しい日々が続きそうです!







 7月25日 大阪天満宮「天神祭」本宮 

2018/07/25

こんにちは。

fumikoです。




本日は、大阪天満宮「天神祭」本宮でした。

陸渡御、船渡御、奉納花火などが行われました。


渡御(とぎょ)とは、神様がお出かけになること。

神様に氏地の繁栄を見ていただいて、益々の発展をお願いするのです。


そもそも渡御列は、陸路(陸渡御)で氏地を巡った後、船に乗り換えて船路(船渡御)で御旅所に向かうものでした。



現在の船渡御の船列は、陸渡御を終えた夕刻、天神橋付近から次々と上流に向かいます。

逆に奉拝船は、飛翔橋付近から下流に向かいます。


およそ100艘もの大船団が大川を行き交うんですよ。

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(いずれも、テレビ大阪の生中継から)


すっかり日が暮れると、約5000発の奉納花火が打ち上げられます。

都心の花火ですから、どちらかというと小ぶりです。

神様も、花火師の苦労をきっとご理解くださるでしょう。