fumiko先生のキモノ手帖

ゆかしい「きもの」を軸にして、季節の行事と日本のしきたり、お茶、日本舞踊、能などについて、日々の発見や思いをつづります。     小さな「きもの教室」(大阪市弁天町)の、過去・現在・未来の生徒さんたちへの通信も兼ねて。
2017/09 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 

 能「卒都婆小町」、悟りの道に入ろうよ 

2017/09/19
こんにちは。
fumikoです。



昨日は、大阪「山本能楽堂」に行きました。
「山本能楽堂90周年記念 とくい能特別公演『卒都婆小町』一度之次第」です。
20170919 1

「とくい能」というのは、「山本能楽堂」が徳井町にあるから。
山本章弘先生の解説と能が一番、という初心者向けの公演です。

能の後には質問コーナーもあって、とても親切です。
私は、7月に初めて行って、すっかりファンになりました。
(よろしければ2017/07/23~24の「能 土蜘蛛」前後編 もご覧ください)

昨日は、ブログ「京都はんなり着物歳時記」のanessaさんとKさんと私の3人で出かけました。
20170919 2
(終演後、Kさんが撮ってくれました!)


さて、能「卒都婆小町」について。
先ず、「卒都婆」の「ト」は「都」です。

現在、能には5流がありますが、そのうちの4流は「都」です。
「金剛流」のみ「塔」を用いるそうですよ。
(5流派については、またいつか。)

パソコンやスマホでは「そとば」を変換すると「卒塔婆」しか出てこないから、ちょっと面倒くさいなぁ。

しかも。
観世流では「卒都婆」は「そとわ」と発音するらしいので、ますますややこしいです。

山本家は観世流。
解説の山本章弘先生は多分「そとわ」と発音していたのでしょう・・・?
残念ながら注意していませんでした。



前置きが長くなりましたが、内容に、恥ずかしながらの感想を交えて。


「卒都婆小町(そとわこまち)」
●能の種類
四番目物。老女物。

「卒都婆小町」は「老女物」というカテゴリに入れられる五曲(「関寺小町」「檜垣」「姨捨」「鸚鵡小町」「卒都婆小町」)の一つ。
「老女物」は能の中でも別格らしい。
この日、囃子方や後見は長袴の正装でした。
(「翁」のときなどの最高の正装は「素袍」だそうです。)

●主な登場人物(主な装束)と、主な配役
シテ:小野小町(摺箔・紅無縫箔腰巻・縷(よれ)水衣、風折烏帽子・長絹) 波多野晋
ワキ:高野山の僧(小格子・厚板・水衣) 福王和幸

シテは透け感のある水衣の肩揚げ。
物着で、風折烏帽子を被って水衣を脱いで長絹を着ました。

●あらすじ
老女(シテ)が登場。

ワキではなくてシテから登場です。
「一度之次第」という小書きがつくと、こういう別バージョンなんですって。

さて、その登場が大変です。
揚げ幕が開いてもなかなか出て来ない。
出たと思ったら揚げ幕の前でしばし休憩。

要するに100歳の老人だから、スタスタとは歩けないってことです!
歩き始めても、なんだか右足と左足の出し方が違う?

老女が道端の卒塔婆に腰を下ろして休んでいると、高野山の僧(ワキ)が通りかかる。
僧は、仏体そのものである卒塔婆に腰を下ろすとは、と、ほかの場所で休むように話す。
しかし、老女は僧の一言一言に反論し、仏も衆生も隔たりはない、と説き砕く。

「げに本来一物なきときは仏も衆生も隔てなし」という地謡はエネルギッシュだったように思います。

僧は老女の恐れ敬い、三度の礼をする。
そして、名を尋ねると、それは100歳になろうとしている小野小町であった。

小町は、美貌を誇った往時を懐かしみ、翻って老いを深めた今の境遇を嘆く様子を見せた後、狂乱状態となり、「小町の元に通おう」と叫ぶ。

本当に叫びます。
ビックリ、目が醒めました。

「あなたがその小町では?」と僧が尋ねると、自分は小野小町に思いを寄せていた深草四位少将であると言う。
小町には、かつて自分を恋慕した深草少将の怨霊が取り憑いていたのだ。

深草少将の死は「自分のせい?そんな馬鹿な!」という心のアンバランスが、乖離性障害を発症させているのかも・・・?

小町は狂乱の内に深草少将の百夜通いの様子を再現する。
やがて狂いから醒めて、後世の成仏を願うことが本来の人の道であると語り、悟りの道に入ろうと志す。
(当日のチラシ、「大槻能楽堂」のサイトを参考にしました)



「花を仏に手向けつつ、悟りの道に入ろうよ、悟りの道に入ろうよ」がエピローグ。
すべてが終わると、シテから静かに舞台を去ります。

何もなくなった舞台空間が、一番印象的でした。






 御所解小紋単衣・浅田の綴れで「山本能楽堂」へ 

2017/09/18
こんにちは。
fumikoです。


本日は、大阪「山本能楽堂」に行きました。
「山本能楽堂90周年記念とくい能特別公演『卒都婆小町』一度之次第」です。

「山本能楽堂」は90周年なんですね!
その記念で、初心者対象の「とくい能」としてはハードルの高い「卒都婆小町」でした。

でも、大丈夫。
初めに山本章弘先生の、楽しくて役に立つ解説があるから。

本日は、「京都はんなり着物歳時記」のanessaさん・Kさん・私の三人連れ。
20170918 2

老いさらばえた小町が深草の少将と一体化し狂乱する様は、恐ろしくもあり悲しくもあり・・・
敬老の日の本日にこの演目を選ぶとは、深いなー。

内容と感想は、また後日ね。


本日のコーディネートです。
●着物は、濃紫地御所解模様小紋単衣。
20170918 4

御所解模様は季節を問わず着ることができます。
模様は、流水や岩に芒・萩・桔梗・女郎花・菊・芝などです。
色も濃いので、私は秋単衣として誂えました。
生地はなめらかな一越縮緬。

2013年購入。

●帯は、京都西陣「浅田」のさびブルー地花丸紋つづれ帯。
20170918 3

総柄小紋に静かに寄り添ってくれます。
静かなのに着物に負けない。
そんなところがお気に入りです。

●帯揚げは、濃い紫に桜ねずの染め分け絽縮緬。
20170522 6

本日は、桜ねずの方を出しました。
1枚2役、お得です!
20170918 1


●帯締めは、東京上野「道明」の冠(ゆるぎ)錆び朱。
錆び朱は秋の色です。
この秋も活躍することでしょう。



能鑑賞もお連れがあると、思いがけない言葉も聞くことができるし、楽しいものです。

また、ご一緒しましょう!






 桜ねず東レシルック無地単衣・麻地葵柄帯で「大槻能楽堂」へ 

2017/09/17
こんにちは。
fumikoです。



本日は大阪「大槻能楽堂」に行きました。
「大槻秀夫師二十七回忌追善別会」。

大槻秀夫師は全然知らない人ですが、用事もないし、出かけてみました。

20170917 3
これは開演前です。
台風18号の影響で風は強かったんですが、行きも帰りも雨に遭わなかったんですよ。
ラッキー!

番組は、
・舞囃子「藤戸」
・能「三輪 白式神神楽」
・狂言「無布施経」
・舞囃子「三山」
・能「石橋 大獅子」

これ以外に、独吟、連吟、仕舞などたくさんあって、約5時間。
少しへこたれました。
27年前になくなった師をよくご存じの上級者向きだったみたいです。

客入りはパッと見たところ半分くらい。
台風だからしょうがないですね。

内容や感想はまた後日。


本日のコーディネートです。
●着物は、桜ねず東レシルック無地単衣。
20170917 1

9月7日と同じです。
雨が心配だったので、東レシルックにしました。

ポリエステルは、ドレープ感や着心地は絹に叶いません。
でも、今は着物の素材の一つとして私は認めています。

素材の特長を活かせばいいのではないかしら?

●帯は、京都「野口」の墨色麻地葵柄染名古屋帯。
20170917 2

9月3日、7月13日と同じです。
麻地ですが、九寸帯ですし、色も柄も単衣の時季に大丈夫。

●帯揚げは、白地に黒の飛び絞り紋絽縮緬。
9月7日、5日、7月29日と同じです。
秋の単衣には、少し厚手の絽縮緬が良いでしょう。
竪絽や楊柳も良いですね。

ちなみに衿も、私は9月は絽塩瀬か絽縮緬です。
楊柳も良いですね。
基本的には、帯揚げの素材と合わせます。

●帯締めは、栗梅色昼夜四分紐。
本日は、少し金の入っている方にしました。

ピンクの着物に合わせるとほんのり赤味が見えてくるので、お気に入りです。



大阪は雨がひどくなりました(21時40分現在)。
明日もきものでお出かけの予定なのに・・・

台風よ、消えてなくなれ-!






 「掬水月在手」 

2017/09/16
こんにちは。
fumikoです。


本日、大阪は午後から夕方にかけて本降りの雨でした。
今は静かな夜です。

台風18号が接近中とのこと。
皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。
大きな被害のないことを祈ります。

本日は、お茶の週稽古でした。
その前に、日本舞踊の稽古にも行きました。

ダブルの稽古はさすがに少ししんどいのですが、幸せなことです。

人生100年の時代が来るらしいですね。
私は、あと37年!
22歳から現役で働いた年数とほぼ同じです。

お茶も日本舞踊も、もし続けることができるなら、「一廉(ひとかど)の者」になれるかも。
ナーンテネ。


本日のお茶の稽古は、竹台子(たけだいす)に琉球風炉姥口釜でした。

稽古中の炭継ぎもさせていただきました。
竹台子は風炉の上に棚板があります。
釜を降ろしてボヤボヤしていると、炭の熱で棚板が焦げる!

炭を触るのは「できるだけ短時間に」、が心得です。
急いで釜をかけなくっちゃ。



本日の稽古場の花です。
本日は、先生ではなく、先輩のTさんが稽古で入れたとのこと。
何でもできるTさん、素敵です。

ちなみに本日は広間で稽古でしたので、仮り床です。
20170916 1
●芒(ススキ)
●矢筈芒(ヤハズススキ)
●藤袴(フジバカマ)
●鶏頭(ケイトウ)
●木槿(ムクゲ)〈祇園守り〉


短冊は「掬水月在手」=「水を掬(すく)いて月手に在り」。

この言葉のおかげで、本日は現実には見えない月ですが、時空を超えて皎々と照る月を思うことができました。





 能の基礎知識「能の装束」 

2017/09/15
こんにちは。
fumikoです。



本日は、能の装束「上着」「着付け」「袴類」のまとめです。

私の備忘録でもありますので、能に詳しい方には申し訳ありません。
能に興味のない方は、これもご縁と思って許してください。



能装束(のうしょうぞく)は能の舞台衣裳のことです。
原則として衣裳だけではなく、カツラや冠など面(おもて)以外の扮装用具をすべて装束と呼びます。
役柄の性別・年齢・身分・職業などにより着ける装束が異なります。
(冠り物や仮髪・小物はまたいつか)


1 上着(うわぎ)=装束を着用した際に一番上に着るもの。
●女袷(あわせ)【小袖】
・唐織(からおり)=織物・綾類。もっぱら女性の役が使用するので草花などの文様が多く使用されます。
20170915 1
(唐織:「三山」大槻能楽堂のポストカードからお借りしました)
・白練(しろねり) 
・厚板(あついた)=織物・綾類。超人的な役に用いるため、雲や龍など強い文様が主に使われます。
・縫箔(縫箔)=繻子地に金箔と刺繍で柄を置いています。唐織と双璧をなす豪華な装束。

●女単(ひとえ)【広袖】
・長絹(ちょうけん)=織物・うすもの。舞を舞う女性の役が主に使用する優雅な装束です。袖は二巾でたっぷりとしていて、身頃の両脇は縫わずに空いています。絽や紗の生地に金箔・色糸で文様が表されます。
20170915 5
(長絹:「井筒」同上)
・舞衣(まいぎぬ)=織物・うすもの。長絹と似た形をしているが、舞衣は両脇を裾まで縫い閉じ前身頃に衽(おくみ)をつけているいるのが特徴。また、長絹にはある胸紐が舞衣にはありません。
・狩衣(かりぎぬ)=織物・うすもの。
・水衣(みずころも)=織物・平織り。普通は無地です。

●男袷【広袖】
・狩衣=織物・金襴類、錦類。
20170915 3
(翁狩衣(錦類):「翁」同上)
・法被(はっぴ)=織物・金襴類。繻子地に金箔・銀箔で柄が織り出されている織物です。
・直垂(ひたたれ)=染め物。麻地。
・側次(そばつぎ)=織物・金襴類。繻子地に金箔・銀箔で柄が織り出されている織物です。袷法被から袖を取った形をしています。
など

●男単【広袖】
・狩衣=織物・うすもの。雅な公家や草木の霊などに使います。必ず大口か半切をはきます。
・法被=織物・うすもの。平家の公達などに用います。素材・形ともに長絹とほぼ同じですが、脇の部分の細い共布で前身と後ろ身が繋がっています。
20170915 2
(単法被・厚板・大口:「通盛」同上)
・直衣(のうし)=織物・うすもの。必ず指貫をはきます。
・水衣
・素袍(すおう)=染め物。麻地。

2 着付け(きつけ)=表着の下に着込むもの。
●女【小袖】
・摺箔(すりはく)=繻子地の上に金箔・銀箔を糊で貼り付け、模様を表します。
20170915 4
(摺箔:「安達原」同上)
・白練(しろねり)
・熨斗目(のしめ)=織物・平織り。
など

●男【小袖】
・厚板
・縫箔
・白綾(しろあや)=織物・綾類。
・熨斗目
・小格子(こごうし)=織物・平織り。

3 袴類
●女
・大口(おおぐち)=織物・平織り。普通は白、赤、浅葱などの無地。
・指貫(さしぬき)=長い袴の裾に紐が輪状に通してあり、それを膝の下で締めて袋のようにしてはきます。
・緋長袴(ひのながばかま)=宮中女性の役などに用いる裾の長い袴です。
・縫箔〈腰巻〉
など

●男
・大口 
・半切(はんぎり)=織物・金襴類。大口と同形ですが、地質が異なります。
・指貫
など


「文化デジタルライブラリー」「株式会社佐々木能衣装」のサイト等を参考にしました。

装束は、私が能に興味を持った原点です。
不完全ですが、今後、加筆・修正していきたいと思っています。
誤謬をご教示くださいませ。


装束は、観客に送られる重大なメッセージ!





 能の基礎知識「能の諸役」 

2017/09/14
こんにちは。
fumikoです。


本日は、能の役の種類についてのまとめです。

能に詳しい方には常識です、申し訳ありません。
能にご興味のない方、これもご縁と思って我慢してね。


能を演ずる人々には、シテ方、ワキ方、狂言方、囃子(はやし)方など、役ごとにグループがあります。
各役柄もまた、いくつかの流派に別れています。
(流派については、またいつか)

●シテ方
シテを主に演ずる人たちのグループをシテ方と呼びます。
シテが演ずる役柄は、生きている人間のほか、霊、草木の精、神、鬼など多様です。
前場(まえば)のシテを前シテ、後場(のちば)のシテを後シテと呼びますが同じ役者が通して演じます。

たとえば「船弁慶」は、前シテは優美な静御前、後シテは勇壮な知盛です。
20170914 1
(大槻能楽堂のチラシよりお借りしました)

シテ方の役者は、シテを演ずるほか、ツレ、地謡(じうたい)、後見(こうけん)の役を務めます。
地謡は、普通は8人で斉唱します。
後見は、シテの装束の乱れを直したり、持ち物の交換を手伝ったりするほか、万一シテに事故があった場合などは代役を務める重要な役です。

「大槻能楽堂」の「頼政」(2017/07/22)で後シテがうまく立ち上がれなくて尻餅をついたとき、後見が後ろからススーッと出てきて腰を支えたのは印象的でした。
(よろしければ2017/08/07~08の記事もご覧ください)

子方もシテ方に属しており、本当に子どもの役を演ずる場合と、身分の高い役を演ずる場合があります。

たとえば「船弁慶」の義経は子方です。
身分の高い人は、神に近いと思われていた子どもがふさわしいのでしょう。

シテ方はほとんど面(おもて)をつけます。
女性や鬼になるには、仮面が必要なのでしょうね。

ちなみに、シテの「テ」は「やり手」とか「歌い手」の「手」だろうと思います。
演ずる人、という意味。
推測ですが・・・

●ワキ方
ワキやワキツレを演ずるグループをワキ方と呼びます。
ワキは、シテと応対しシテの演技を引き出す役割を持っています。
僧や神官、天皇のお使い、武士など、必ず現実に生きている大人の男性の役で、面を着けることはありません。
ワキにお供がいる場合や、ワキとは別にシテと関わる役が必要なときにはワキツレが登場します。

たとえば「船弁慶」では、ワキは武蔵坊弁慶、ワキツレは義経の従者です。
面をつけないので、イケメンさんだとちょっとお得感がありますね・・・

●狂言方
狂言を演ずる人たちのグループです。
狂言の演目を演ずる場合、主人公をシテ、それ以外をアドと呼びます。

能の中に登場する場合、間狂言またはアイと呼ばれます。
シテが中入りした後にその土地の人として登場して前場と後場をつなぐ役割をしたり、ワキの従者として登場して他の役と台詞のやり取りをしながら筋をすすめていきます。

たとえば「船弁慶」では、間狂言は船頭です。

●囃子方
能の音楽を担当するのが囃子方です。
囃子方は、笛方、小鼓(こつづみ)方、大鼓(おおつづみ)方、太鼓(たいこ)方に別れています。
各楽器の担当が1人ずつ舞台後方の囃子座(後座の前面)で演奏します。
笛方と太鼓方は舞台にじかに座り、小鼓と大鼓は床几(しょうぎ)に腰掛けています。
(「伝統文化デジタルライブラリー」のサイトを参考にしました)

能では大鼓を「おおつづみ」と呼ぶことが多いようです。
歌舞伎のときは「おおかわ」と呼ぶことが多いと思うんだけど・・・?

ちなみに、囃子方の並び方は「口に近い順に右から」です。
口につける笛。
右肩の小鼓。
左膝の大鼓。
膝前の太鼓。

あら、雛飾りの五人囃子と一緒です!


おなじ日本の伝統文化ですから、当然かもしれません。





 「コーディネート」8月まとめ 

2017/09/13
こんにちは。
fumikoです。


本日は、遅ればせながら、8月のコーディネートのまとめです。
私の備忘録みたいなもので、申し訳ありません・・・


8月1日 礼法授業
20170801 3


8月3日 文楽「夏祭浪花鑑」
20170803 3


8月5日 お茶週稽古・花火
20170806 5


8月6日 日本舞踊稽古
201708066 2


8月11日 山本能楽堂「倫の会」
20170811 3


8月13日 日本舞踊稽古
20170813 1


8月14日 大槻能楽堂「虫干し見学会」
20170814 1


8月15日 日本舞踊稽古
20170815 2


8月16日 京都「何必館」・広沢池「灯籠流し」
20170816 2


8月19日 大槻能楽堂「子の日」「班女」
20170819 2


8月20日 能講座未遂
20170820 2


8月25日 朝陽会館「能講座」
20170825 2


8月26日 大阪ドーンセンター「装道大学講座」
20170826 3  


8月31日 日本舞踊稽古
20170831 2


この夏も、十分きものを楽しみました。
予想以上の感動や思わぬ発見もたくさんありました。

きもののおかげです。
そして、いつも助けてくださる師や友や生徒さん、読者の皆様のおかげです。
ありがとうございます。

あ、家族にも感謝!





 「藤ピンク地夏結城」でホテルランチ 

2017/09/12
こんにちは。
fumikoです。



本日は、午後から「リーガロイヤルホテル大阪」に行きました。
気の置けない友人二人とランチです。

予定では、「国立国際美術館」の「バベルの塔展」に行くべし、
だったのですが、
ホテルでランチをいただいておしゃべりしているうちに、どうでもよくなって・・・。
あーあ。

20170912 3

文字通り、女三人寄れば姦(かしま)しい、でした。
また、日を改めて「国立国際美術館」には出かけることといたしましょう。


本日のコーディネートです。
●着物は、「奥順」の藤ピンク地夏結城。
糸が細いので弱めの透け感がありますが、結城紬(真綿)ですからどことなく暖かみがあって、単衣の時季も違和感なく着ることができます。

グレー濃淡の亀甲絣の飛柄です。
20170912 5

 
●帯は、生成り生紬地ジャワ更紗柄名古屋帯。
20170912 1

生紬の帯は、春夏秋の3シーズン締められます。
色柄によって最適の季節があるのでしょうが、この帯は、私は春と秋に締めることが多いかも。

インパクトのある柄なので、色数を多くしないコーディネートを心がけています。

2009年購入。

●帯揚げは、濃い紫に桜ねずの染め分け絽縮緬。
9月8日、2日、8月31日、25日、15日と同じです。
盛夏のときより、少しふっくらさせました。
20170912 4

 
●帯締めは、山吹色三分紐に濃い紫自然石帯留め。
自然石の濃い紫は、帯揚げと同色です。

三分紐はもう少し渋い色がよかったかも知れません。
こんなのはどう?
20170912 6

次回、機会があればこれを締めましょう。



小物は大もの。

自分がどうありたいか、見失わないことが大切ですね。






 秋の茶花 

2017/09/11
こんにちは。
fumikoです。



先日、お茶の週稽古のときの花です。
籠は、「宗全籠(そうぜんかご)」だと思っていましたが、厳密には違うようで、「手付き籠」としておきます。
20170911 1

・芒
・矢筈芒(ヤハズススキ)
・吾亦紅(ワレモコウ)
・孔雀草(クジャクソウ)
・秋海棠(シュウカイドウ)
・木槿(ムクゲ)〈祇園守(ぎおんまもり)〉

孔雀草は、都忘れに似た紫の花。
白もあるそうです。

木槿〈祇園守り〉は、白の八重の木槿です。
八重とわかりにくいのですが、花芯の周りに小さい花弁があるんですよ。
本当は花弁ではなくて、雄しべの変形だそうです。

秋海棠は、可憐にうつむいて咲くピンクの花。



茶花は、入れようと思う花を手元で全部揃えて、長さを揃えて切ります。
そして、一度に入れて手直しはしない。
これが基本なんですよ。

しかも、「花所望」とか「且座(さざ)」の中の花の点前では、ハサミを使わず、小刀で切ります。
茶席にハサミは出しません。


こりゃ、無理だ・・・
茶花の道も、はるかです。





 極薄ピンクベージュ薄物無地と灰茶地博多帯で、ダブル稽古 

2017/09/10
こんにちは。
fumikoです。



本日は、お茶の月例研究会でした。
科目は、
「且座(さざ)」、
「花所望」、
「茶筅飾り」、
「略点前」。

「且座」は、茶事の稽古のようなもの。
見るだけの菓子(=実菓子。本日は梨でした。)が出るんですよ。
「茶筅飾り」は水指に由緒などがあるときのお濃い茶の点前です。
「略点前」はポットでもできますが、本日は風炉釜・杓を使う点前でした。


月例研究会の後、夕方は日本舞踊の稽古でした。
地唄「万才」の振りは既に最後まで教えていただきましたが、これからが正念場です。

稽古の重複は避けたいのですが、日程の都合で仕方ありません。
頑張るわん!


さて、本日のコーディネートです。
●着物は、極薄ピンクベージュ薄物無地。
20170910 2
9月3日、8月1日、7月22日、13日と同じです。

お茶のときは(私の通う稽古場では)、9月13日までは夏物可です。
9月13日は、表千家中興の祖と呼ばれる「7代家元如心齊天然宗左居士」の遺徳を偲び、家元では「天然忌」が営まれます。
その家元の「天然忌」は、夏物可とのこと。
(家元の茶室にはエアコンがないので、当然かも知れません。)

なので、9月13日までは夏物可、です。
本日の参加者(約30名)は、透け感の強弱はあるものの、多分全員夏物でした。

この着物は、糸は細いのですが絽目がなくて、透け感は弱め。
単衣のややこしい時季に重宝です。

●帯は、灰茶色地博多献上八寸名古屋帯。
20170910 1

独古が中心に1本、華皿が脇に2本、その間に縞が4本。
いわゆる「三献」と呼ばれる古典柄です。

配色によってはものすごく粋(いき)になる柄ですが、この色は使いやすいんですよ。
私は、ピンクによく合う配色だと思っています。

2009年購入。

●帯揚げは、白地に黒の飛び絞り紋絽縮緬。
9月7日、5日、7月29日と同じです。

ほとんど黒が出ませんでした。
それも良しです。
20170910 3

●帯締めは、栗梅色昼夜四分紐。
「昼夜」というのは、表と裏が使えるということ。
表(?)はほんの少し金が入っているのですが、裏(?)は無地です。

本日は金のある方を使いました。
金といっても本当に少しなので、オシャレに使えます。

帯の独古の色と合わせました。



着物がピンクだからでしょうか、独古と帯締めに赤味が感じられます。
きもの全体の赤の分量がちょうど良くなりました。

色って不思議ですね!






 「秋草に蛤笠杖帯」でお茶週稽古と同窓会へ 

2017/09/09
こんにちは。
fumikoです。



本日は、お茶の週稽古でした。

長板の風炉一つ飾り。
風炉は朝鮮風炉でスマートです。

その後、学生時代のクラブの小規模同窓会。

そんな日のコーディネートです。
●着物は、灰緑色東レシルック江戸小紋単衣。
何にしようかさんざん悩んだあげく、特徴のない着物を選びました。
20170909 9
 緑がかったグレーの鮫小紋です。
単衣用の生地なので、裏は藤色の万筋。
東レシルックはこういう気配りがあるので、頼りになります。

2007年購入。

●帯は、鳥の子色地秋草に蛤(はまぐり)笠杖塩瀬名古屋帯。 
20170909 8

秋草は、芒(すすき)・萩・女郎花(おみなえし)。
秋草の中に、蛤・笠・杖があります。

これは留守模様。
誰が留守か?

実は、帯のタレの裏に次の句が書かれています。

蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ 松尾芭蕉『奥の細道』

現代語訳:(私は蛤で有名な桑名方面に旅立とうとしているのだが、その)離れがたい蛤のふたと身が別れていくように、お別れの時がきた。私は伊勢の二見浦に旅立っていく。もう秋も過ぎ去ろうとして離別の寂しさがひとしお身にしみる。

これは、芭蕉が『奥の細道』の結びの地、岐阜県大垣市で詠んだ句です。
大垣は戸田氏十万石の城下町。
長良川・木曽川・揖斐川の中州の町で、肥沃な土地と物資の交易で古来から栄えた中山道の宿場町でした。

芭蕉はこの句で、旅の終結を告げるとともに、新たなスタートをも暗示しているのです。

ということで、誰が留守か?
答は、「奥の細道」の旅を終えた「松尾芭蕉」でした!

特徴のない着物には、このくらい物語のある帯も良いものです。
2009年購入。

●帯揚げは、白地に赤の飛び絞り紋絽縮緬。
9月3日、1日、8月26日、11日、7月17日、13日、6月25日、18日、17日、9日 と同じです。
20170609 2
生地は少し薄めですが、絽目のない部分もあって単衣の時季にも対応します。

●帯締めは、東京上野「道明」の冠(ゆるぎ)海老茶。
20170909 7
濃い赤が帯揚げと重なりました。
でも、本日の着物が暗い色なので、赤みの分量としてはちょうど良いと思いました。



夕方から学生時代の小規模同窓会。
私の2つ上から、3つ下まで13名が集まりました。


みんな還暦超えました。
ちょっとピンぼけがちょうど良いようです。
20170909 10 (2)




 砂色紬地白上げ小紋で神戸散策 

2017/09/08
こんにちは。
fumikoです。


本日は、神戸散策に出かけました。
と言っても、南京町見学のあと、友人のツテで元町の呉服店へ。

良いものばかり(多分)でしたが、購入には至らず。

今、本当に自分が欲しいものは何か?
今、本当に自分に必要なものは何か?

久しぶりに、この永遠のテーマを突きつけられて、疲れました・・・


本日のコーディネートです。
●着物は、砂色紬地白上げ小紋単衣。
20170909 3

生地は生糸の紬で、不揃いの格子状に野蚕糸が織り込まれています。
本日伺った呉服屋さんで、
「生地は多分新潟県のもの。
染は松煙染めですよ。」
とのこと。
へー、そうなんだー。

模様は白上げで、唐花、鳳凰、羊歯の葉、波、など。
白上げとは、染の技法としては最も基本的なもので、糊防染のみで模様を白く表す技法です。

2009年購入。


●帯は、緑色紬地八寸名古屋帯。
20170909 1
この帯は、数年前にキモノビトの集まりでいただいたもの。

「この帯、ホントにいらないのー?!」
価値観の違いに驚きました。

色も良いし、ザラッとした質感が良い感じです。


●帯揚げは、濃い紫に桜鼠(さくらねず)の染め分け絽縮緬。
20170522 6
9月2日、8月31日、25日。15日と同じです。
私は、9月の単衣の時季は、だいたい絽縮緬や竪絽や楊柳を使います。
 

●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に薄茶色自然石帯留め。
帯留めは、8月3日と同じです。
20170908 6
自然石は着物の色と同調させました。



南京町は初めて歩きました。
思ったより規模は小さいのですね。

豚饅頭の「老祥記」は、うわさ通り、行列でしたよ。

20170909 2






 桜ねず東レシルック無地単衣で「大槻能楽堂」へ 

2017/09/07
こんにちは。
fumikoです。


本日は、二十四節気の白露です。

大阪「大槻能楽堂」に行きました。
2017年度大槻能楽堂自主公演ナイトシアタ-です。

お話と能が一つという上演形式は、初心者にちょうど良い。

演目は、初級編として「土蜘蛛」でした。
内容と感想はまた後日ね。


本日のコーディネート。
白露の本日から透けるものは避けて、本来の単衣のコーディネートです。

●着物は、桜ねず東レシルック無地単衣。
20170907 1

実際はもう少し濃いピンクです。
もちろん透けない単衣。

●帯は、黒塩瀬地松竹梅風笹蔓紋名古屋帯。
塩瀬は艶があるので、秋の単衣にも向きます。


●帯揚げは、白地に黒の飛び絞り紋絽縮緬。
9月5日、7月29日と同じです。
20170522 10

秋の単衣には、こんな厚手の絽縮緬がよいでしょう。
ほかに、竪絽や楊柳などもよいですよ。

●帯締めは、東京上野「道明」の白に朱房の冠(ゆるぎ)。
真っ白ではないし、少し細めの冠なので、目立ちたくないときに役に立ちます。

私は夏用の帯締めをほとんど使いません。
季節や場所に応じたものを心がけています。
それが難しいのですが・・・



本日の大槻能楽堂はほぼ満席。
座席は約500席です。

本日は、お仕事帰りの方や学生さんらしき方も多いらしく、きものの方は数えるほど。
私も含めておばさん・おばあさんが6~7人というところ。

能楽堂に出かけ始めた頃は「何を着るか」と悩みました。
結論は「好きなもので良い」ようです。
結婚式やお茶会などではないのですから、当然といえば当然。

無地にこだわらず、いろいろ楽しもうと思います。

本日、終演直後の「大槻能楽堂」。
霧のような雨でした。
20170907 4






 9月9日「重陽」は菊の節句 

2017/09/06 
こんにちは。
fumikoです。

20170906 1 (2)
本日は、スーパーで菊を買いました。

来る9月9日は、五節句の「重陽」ですからね。

「五節句」とは
人日(じんじつ)=1月7日
上巳(じょうし)=3月3日
端午(たんご)=5月5日
七夕(しちせき)=7月7日
重陽(ちょうよう)=9月9日
です。

節句の「節」というのは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の変わり目のこと。
この中国の暦法が、日本には奈良時代に伝わり、平安時代には宮中の行事としてさまざまな節句が定着していきます。
江戸時代には、幕府がそのうちの五つを五節句として定め、公的な行事を行う祝日として、庶民にも広く浸透していきました。
(参考:『日本のたしなみ帖しきたり』現代用語の基礎知識編集部編、「日本文化いろは辞典」ウェブサイト)


「重陽」は「五節句」の最後で、「菊の節句」とも言われます。  

中国では、この日に菊酒を酌み交わし、お互いの長寿と無病息災を願う風習がありました。
菊は仙人の住むところに咲くいわれ、長生きの効用があると伝えられています。

能の「菊慈童」のお話と共通しています。
(よろしければ2016/09/08「菊慈童700歳の美少年」もご覧ください)

この風習が日本に伝わり、奈良時代には「菊花の宴」が催されました。
それが定着し、平安時代には、宮中行事となりました。



「菊の被綿(きせわた)」などの風習もよく耳にしますね。
8日の晩に菊の花に真綿を被せ、翌日に菊の香りと夜露が染み込んだ綿で顔をなで、無病息災と不老長寿を願うもの。

ずいぶん昔、ある調理師学校の学園祭で見たことがあります。
綿は綺麗な色に染められていたと思います。

でも、新暦の9月9日では夜露は無理ですね・・・


民間では、この日を「お九日(おくにち)」「おくんち」といって、秋の収穫祭と習合して祝われるようになりました。
(「おうちで楽しむ季節の行事と日本のしきたり」監修:新谷尚紀 を参考にしました)

「長崎くんち」は「お九日」だったんですねー!
20160909 長崎くんち
(資料)


ちなみに、『万葉集』には「菊」の字は出てきません。
「菊」の花が平安初期に中国から渡来したから、というのが通説です。
野生種(百代草と呼ばれていた?)はあったらしいのですが、それが同じ花だとは思えなかったのでしょうね。

花にも歴史あり、です。




 「秋草模様絽塩瀬帯」で礼法授業へ 

2017/09/05 
こんにちは。
fumikoです。


本日は、「装道礼法きもの学院」礼法高等師範科の授業でした。
本日の科目は、
「表書きについて(2)」、
「日本茶の心得と実際(4)」。

「表書きについて(2)」は、
半紙で吉凶の紙幣包みを折り、
半裁の檀紙で吉凶の表包みを折る。
そこに、赤白や黒白などの水引を掛けて、
最後に表書きを書いて完成!

「日本茶の心得と実際(4)」は、
美味しいお煎茶と生菓子をいただきました。


本日のコーディネートです。
●着物は、東京神楽坂「きもの英」の墨色地ポリエステル流絽線模様小紋。
20170905 1
7月12日と同じです。
流絽は竪絽の変形です。
透け感はありますが、かなり弱め。

本日は雨の予報でしたが、ポリの着物で安心でした。

●帯は、砂色地秋草模様絽塩瀬名古屋帯。
20160906.jpg
(昨年の写真です)

太鼓部分は、撫子(なでしこ)・桔梗(ききょう)・芒(すすき)、
前は、撫子・女郎花(おみなえし)・藤袴(藤袴)、
です。

残念ながら萩と葛(くず)がないので、「七草」ではありませんでした・・・。

●帯揚げは、白地に黒の飛び絞り紋絽縮緬。
20170522 10
7月29日と同じです。
生地が厚めなのでどちらかというと単衣の時季向き。

●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に黒と緑のガラスの帯留め。
春夏に大活躍の帯留めです。
今シーズンは最後かもしれません。




本日の教室のドレスコードは「秋の風情」。
(毎回、自分たちでテーマを決めているんですよ)
私は「秋草」ってことでエントリーしました。


ちなみに、「秋の七草」をまとめておきましょう。
・萩(はぎ)
・尾花(おばな)=ススキ
・撫子(なでしこ)
・女郎花(おみなえし)
・藤袴(ふじばかま)
・朝顔・・・今の桔梗(ききょう)といわれる。
(よろしければ2017/08/18「朝顔の名」もご覧ください)


「秋の七草」について次の歌を知っていると、ちょっとハナタカですよ。

秋の野の花を詠める歌二首
・秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七種の花(其の一)
・萩が花尾花葛花撫子の花、女郎花また藤袴朝顔の花(其の二) 
山上憶良『万葉集』1537~38

其の二はリズムが五七七五七七なので、旋頭歌(せどうか)です、念のためー。





 9月7日「白露」 

2017/09/04 
こんにちは。
fumikoです。



本日は大阪も残暑のおさまった一日でした。

来る9月7日は、いよいよ二十四節気の「白露(はくろ)」ですね。



「白露(はくろ)」の素敵な俳句を歳時記で見つけました。

手習いの仮名も白露の夕べかな 笹尾 操

作者のことは全然知りません。
母として、小さい娘のお習字のお稽古を優しく見ているのではないでしょうか。
小さい娘は、手に余るような筆で「はくろ」とたっぷり何度も書いています。
季節の移り変わりと娘の成長を同時に感じ、「白露」を感じ取れる美しい娘に成長してほしいと願う様子が、目に浮かびます。
もちろん母も娘も着物です。
全く勝手な妄想ですが・・・。


もう一つ、「白露(しらつゆ)」で。

白露(しらつゆ)や茨(いばら)の棘(とげ)にひとつづ 与謝蕪村

画家でもあった蕪村らしい一句です。
バラの棘って、案外美しいのですね。 
棘のひとつひとつに露が結ばれていたら、本当に美しいことでしょう!


さらに欲張って和歌を。
ご存じ『小倉百人一首』から。

白露に風の吹きしく秋の野はつらぬき留めぬ玉ぞ散りける(37) 文屋朝康(ふんやのあさやす)

(現代語訳)白露に風がしきりに吹きつける秋の野には、あたかも緒に通して貫き止めていない玉が散り乱れるかのようだ。(『カラー小倉百人一首』島津忠夫ほか編著:京都書房)

清麗、という言葉がピッタリ!
身に沁む秋風も感じられ、野原一面の露の美しさに茫然としている作者の心に、私たちの心も寄り添います。

玉は「真珠」という説もありますが、私は「水晶」説に賛成です。


(以上は昨年の記事を修正したものです)

では、今年の秋の二十四節気をまとめておきます。
●秋の二十四節気(日付は2017年)
立秋(りっしゅう)=8月7日
処暑(しょしょ)=8月23日
白露(はくろ)=9月7日
秋分(しゅうぶん)=9月23日
寒露(かんろ)=10月8日
霜降(そうこう)=10月23日



●本日のおまけ
スーパーの花屋でできるだけ秋らしい花を購入しました。
籠は「碌々齊好写手付置籠」。
碌々齊(ろくろくさい)は表千家十一世家元(明治43年没)です。
20170904 1
・吾亦紅(ワレモコウ)
・段菊(ダンギク)
・竜胆(リンドウ)紫・ピンク
・藤袴(フジバカマ)
・ソリダゴ

段菊がスーパーの花屋にあるのは珍しいです。
紫色の小花が葉のつけ根に密生して段をなすのでこの名があるらしいですよ。
20170904 2

どの花も、見れば見るほど可愛らしい!






 極薄ピンクベージュ薄物無地に海老茶の帯締めで「山本能楽堂」へ 

2017/09/03 
こんにちは。
fumikoです。



本日は、大阪「山本能楽堂」に行きました。
9月の「たにまち能」です。

解説やお話はありません。
能が2番、その間に狂言と仕舞が3つ。

本日の能は
「班女(はんじょ)笹の伝」
「葛城(かづらき)」
でした。

内容や感想はまた後日ね。


本日のコーディネートです。
●着物は、極薄ピンクベージュ薄物無地。
20170903 3  
8月1日、7月22日、13日と同じです。

能楽堂はまだアウェイ感があるので、無地っぽい着物が安心です。
本日の他の方は、麻とか小紋とか江戸小紋とか様々でした。
歌舞伎や舞の会より気楽というか地味な感じです。
「山本能楽堂」の独特の雰囲気かも知れません。

この着物は糸が細くて透けますが、絽目はないので単衣の時季も着ることができます。
あまりに白っぽいのでなんだか気が引けて、今年の7月まで箪笥に数年眠っていました。
慣れると気にならなくなったのは不思議。
来年は6月から着ることにしましょう。

●帯は、京都「野口」の墨色麻地葵柄染名古屋帯。
20170903 2
7月13日と同じです。

麻地ですが、柄は古典的。
小紋や無地とも相性が良いようです。

●帯揚げは、白地に赤の飛び絞り紋絽縮緬。
9月1日、8月26日、11日、7月17日、13日、6月25日、18日、17日、9日と同じです。
帯締めの赤と重なったのが残念・・・

●帯締めは、東京上野「道明」の冠(ゆるぎ)海老茶。
極薄ピンクベージュを、少し「秋」の色で染めました。




本日の「山本能楽堂」の1階はほぼ満席。
と言っても、多分150席くらい?

舞の会のときは白洲だったところが、見所(けんしょ)です。
20170903 5

板の上に薄縁(うすべり)が敷かれ、座布団が用意されていました。

私は、ベンチシートの最前列でした。
あまりに間近で、本日は装束に気を取られっぱなし。

やはり能は興味深い!





 「柿渋駒生布単衣」で神戸ファッション美術館へ 


2017/09/02 
こんにちは。
fumikoです。



本日は、「神戸ファッション美術館」に行きました。


本日のコーディネートです。
●着物は、柿渋染め駒生布(こまきふ)無地単衣。
20170902 2

6月8日と同じです。
駒生布は、透け感弱めの、単衣の時季にも盛夏にも着られる絹織物です。
張りが強く、麻の風合いに近い感じ。

私は、単衣の時季に着る方が多いかも知れません。

2007年購入。

●帯は、生成り色波柄琴糸八寸名古屋帯。
20170902 1

8月25日と同じです。

独等のシャリ感のある帯です。

主張のある着物に合わせるのがポイント。
柿渋駒生布の着物は色も素材も主張があるので、スッキリと合うと思います。

●帯揚げは、濃い紫に桜鼠(さくらねず)の染め分け絽縮緬。
8月31日、25日、15日と同じです。

濃い紫が、着姿に陰影を与えてくれます。
20170522 6


●帯締めは、黒細紐2本に大阪「藤村トンボ玉工芸」の「まじり玉中玉」帯留め。
20170902 5

8月25日、20日、16日、13日、5日と同じです。
琴糸の帯に色がないので、どうしてもこの多色の帯留めをしたくなります。




今、「神戸ファッション美術館」の4階ギャラリーで、神戸ファッション専門学校主催の全国高校生ウェディングドレスデザイン画コンクールの入賞作品が展示されています。
本日は、知り合いのお嬢さんが入選したので、拝見しに行きました。
高校生の描くウェディングドレスは夢いっぱいです!


「神戸ファッション美術館」は、たまにきもの関連の展覧もあります。
そんなときは、きもので行くと入場料が無料のこともあるんですよ。
20170902 3

さすが神戸、オシャレです。







 「蔦のメノウ帯留め」で、日本舞踊の稽古 

2017/09/01 
こんにちは。
fumikoです。



9月ですね。
厳密には、透けない着物の時候となりました。

でも私は例年、第1週くらいはあまり考えないで夏の着物にします。
大阪は、残念ながら東京みたいに急に涼しくならない・・・

で、二十四節気の「白露」(今年は9月7日)を過ぎて、着物を透けないものにします。
帯は、夏物でも良いのですが、私は薄手の帯とか塩瀬の染帯にします。
帯揚げは、絽か絽縮緬。
帯締めは、夏用でも良いのですが、私は冠(ゆるぎ)か細い紐に帯留めにします。
ちなみに、衿も袖も9月いっぱいは夏物。

と、これはわたしの原則。
今年はどう進むか、私自身も楽しみなんですよ。


さて本日は、日本舞踊の稽古でした。
コーディネートです。
●着物は、紺地細縞本場夏大島紬。
20170901 1

7月26日、6月29日、23日、9日と同じです。
この着物は夏大島ですが、透け感は弱め。
6月の単衣から重宝しました。
9月も、「白露」過ぎても暑い日は活躍するかも。

裾さばきが良いので、稽古にピッタリです。

●帯は、京都「Kawasima」のたまご色段絽綴れ名古屋帯。
20170901 2

7月16日、5日、6月6日と同じです。

安価なポリエステル素材の帯です。
でも、色も締め心地も悪くないんですよ。

●帯揚げは、白地に赤の飛び絞り紋絽縮緬。
8月26日、11日、7月17日、13日、6月25日、18日、17日、9日と同じです。

6月から9月の終わりまで大活躍の帯揚げです。
20170901 3


●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に蔦のメノウ帯留め。
秋を待っていた帯留めです。



本日は、お師さんも先輩方も、皆さん夏のきものでした。

やっぱりね。





 「魚のメノウ帯留め」で、日本舞踊の稽古 

2017/08/31 
こんにちは。
fumikoです。


昨日までブログ三連休をいただきました。
ご訪問いただいて、本当にありがとうございます。


さて、8月も終わりですね。
台風15号の影響か、大阪は秋風が心地よい夜です。

皆様の地域ではいかがでしょうか?


本日は日本舞踊の稽古でした。
早速ですが、本日のコーディネートです。
●着物は、東レシルックベージュ地よろけ竪絽小紋。
20170831 2

8月15日、13日、6日と同じです。

生地がさらさらとして裾さばき抜群。
仕立て上がりを購入したので、身丈も身幅も裄もすべてが私には少し大きめですが、おかげで裄が長めで稽古にはピッタリです。

2011年購入。

●帯は、薄水色麻無地八寸名古屋帯。
20170831 1

帯も、8月15日、13日、6日と同じです。

実は、上の着物は購入以来、この帯しか合わせていません。
黒の帯でも、生成りの帯でも合いそうなのですが、この薄水色が一番好きです。

2002年購入。

●帯揚げは、濃い紫と桜鼠(さくらねず)の染め分け絽縮緬。
8月15日と同じです。
濃い紫を出しました。
20170831 3


●帯締めは、黒に赤のラインの真田紐に魚のメノウ帯留め。
帯留めは7月21日と同じです。
メノウの朱赤が秋の予感、とこじつけました。

30年ほど前に、京都古門前「てっさい堂」で購入した古道具です。



明日から9月ですね。
ルールに従えば、明日から透けない単衣です。

でも、気温や風や二十四節気と相談しながら自分で決めていくのも、面倒くさいけれど楽しみでもあります。

9月もコーディネートを中心に綴って参ります。
自分の備忘録のようなものですが、何かの参考になれば幸いです!




 | HOME |  »

プロフィール


fumiko

Author:fumiko
1954年生まれ
大分県別府市出身
大阪市在住

【お仕事帰りのきもの教室(お抹茶つき)】
(現在休講中ですが、2017年10月から再開予定です。)
●とき:月2回 木曜日 18:30~20:30
●場所:大阪市「弁天町ORC200生涯学習センター」和室
●内容:外出着の着装(初心者向き)とお抹茶のいただき方 
●お問合せ:上記学習センター(06-6577-1410)へ

【資格】
●公益社団法人全日本きものコンサルタント協会会員(1級きものコンサルタント) 
●表千家茶道講師
●中高教員免許(国語)

【趣味】
●きもの:2010年に装道礼法きもの学院大阪校入学。現在は礼法科に在籍。
●茶道:中2から始め、今も稽古に通っています。
●日本舞踊:幼少より断続的に稽古していました。2013年再開。2017年「名取り」。
●能鑑賞:2016年から見始めました。まだまだ若葉マークが取れません。


最新記事



最新コメント



月別アーカイブ



カテゴリ


コーディネート (201)
季節の行事と日本のしきたり (88)
研修・見学 (67)
能楽つれづれ (26)
他装あれこれ (11)
自装ポイント (7)
お知らせ (7)
教室だより (9)
未分類 (4)


検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク


このブログをリンクに追加する


QRコード


QR